
【あなたはジャイアンベットしてない?】今すぐ直しておきたいポーカーの悪習慣について②

東京大学教養学部理科二類所属。大学に入りポーカーに出会い勉強を始める。CLOViZ株式会社ライターとして執筆。
悔しかった経験ありませんか?
「プリフロップはレンジ表に従ってできるけど、ボードが開いてからはどうすればいいかわからない...」という方も多いのではないでしょうか。
私も初心者の頃は特にそうでした。しかもポストフロップはポット額が膨らんでいくので、ひとつのミスが命取りにもなります。相手の大きなベットに、悩みに悩んでコールしたが、自分のハンドは余裕で負けていて「冷静に考えたら何であの時コールしちゃったんだろう...」と悔恨の念に駆られたこともあるのではないでしょうか。ポストフロップについても事前にしっかり勉強をして、そのような致命傷のミスを少しでも減らしていけるようにしましょう!
前回の記事では、プリフロップにおける脱初心者に向けて今すぐ直すべき悪習慣を2つ取り上げました。本記事では、この続編として、ポストフロップにおける初心者がまず直すべき悪習慣を2つ、「とりあえずコール」と「ジャイアンベット」について紹介します。
(※今回の記事は全くポーカー用語ではなく、本記事のみで使用している用語です。)
これさえ直せば、あなたも脱初心者に向けた第一歩を進められますよ!
https://pokerqz.com/blog/poker-beginner-bad-habits-001
1. 悪習慣 ① とりあえずコール

あなたはBBで[As] [5h]というハンドを持っています。BTNの人の250点のレイズにコールで参加したため、ポットにはフォールドしたSBの分も含め、550点入っています。あなたはまずチェックをしましたが、BTNから275点(ポットの半分)のベットをされました。
「自分はAという一番強いカードを持っていて、Aさえ落ちれば勝てるから、とりあえずコールだ!」としている人、いませんか?
その "とりあえずコール"、やめましょう
「Aを持っているからとりあえずコール」のようなコールは、無駄にチップを減らすだけです。すぐにやめましょう。
そもそも、Aがボードに落ちる確率はどれくらいあるのでしょうか。結論から言いますと、約12%程度しかありません。つまり、8回に1回程度しかAは引けません。しかも、仮にAを引けても、相手の[Ac] [Tc]のようなキッカーの強いAや [Ks] [3s] などのツーペア以上のハンドには負けます。実はAを引けたとしてもそれは”最強ハンド”ではないのです。
ここで、上述のAが落ちる確率についてですが、もの凄く簡単な概算方法があるのでそれを紹介します。難しい計算は一切なく、数学が苦手な方でもすぐに使うことができる方法ですので、ぜひ覚えていってください。
勝率計算に役立つ2%ー4%の法則
フロップ、ターンそれぞれにおいて、リバーまでに引きたいカードがボードに落ちる確率は次のように概算できます。
フロップ:(カードの残り枚数)× 4 (%)
ターン:(カードの残り枚数)× 2 (%)
すごく簡単な法則ですよね。これは、トランプの枚数が52枚であるためこのような計算方法になります。では実際に、上の図の場面でAが引ける可能性を考えてみましょう。自分で[As]を持っているため、残りのAは[Ah] [Ad] [Ac] の3枚です。フロップでの確率を考えているので、
3×4=12 (%)
よってAはおよそ12%しか引けない、つまり8回に1回程度しか引けないということが分かります。
初心者の方は、多くの場合で「とりあえずコール」をしすぎる傾向にあると思います。コールをする前に、一回踏みとどまってみましょう。また、上で紹介して2%ー4%の法則はとても便利なので、ぜひ覚えて色んな場面で使ってみてください!
2. 悪習慣 ② ジャイアンベット
最強ジャイアンと弱小のび太 ー強いからベット、弱いからチェック
あなたの目の前のポーカーテーブルには、ジャイアンとのび太が座っています。ジャイアンは必ず最も強いハンドを持っていて、のび太は必ずノーペア(ハイカード)という凄く弱いハンドを持っています。あなただったらこの二人とどう戦いますか?
①ジャイアンからベットされたときは、自分は必ず負けているため、全ハンドでフォールド
②のび太がずっとチェックしていても、のび太はすごく弱い役のため、たとえ自分のハンドが弱くても、ブラフベットをして降ろしてしまう
となるのではないでしょうか。ジャイアン、のび太がそれぞれどんなハンドを持っているかを予め分かっていると、もの凄く簡単に対処できてしまいます。そうなると、ジャイアンはいつまで経ってもコールをもらえないし、のび太はいつまで経っても降ろされてしまうため、チップは増えません。
ここで問います。
あなたのアクションも、「ジャイアンとのび太」になっていませんか?

先ほどと似た状況を考えます。あなたはBBで[3s] [3h]というハンドを持っています。BTNの人の250点のレイズにコールで参加したため、ポットにはフォールドしたSBの分も含め、550点入っています。そして僥倖、フロップで[3c]が落ち、スリーカードが完成しました。そこであなたは「めっちゃ強い役が完成したから、大きくベットしちゃおう」と550点(ポットと同額)のベットをしました。しかし、結論から言います。
その"ジャイアンベット"、やめましょう
そのベット、ジャイアンベットになっていませんか。「強い役が完成したからたくさんベットする」ということは、「たくさんベットしているときは強いハンドを持っていて、そうでないときは弱いハンドを持っている」ということです。これでは、完全にジャイアンとのび太になってしまっていますね。せっかくのスリーカードという強い役が完成したのに、相手にすぐにフォールドされてチップを全然取れずに終わってしまいます。
このようなジャイアンベットに陥らないために以下の点に気を付けましょう!
・強いハンドでチェックすることも検討する
・自分のハンドが極端に弱い時(ノーペアなど)にブラフすることを検討する
ドンクベット
上のような状況のベット、つまりコールした側がベット/レイズしてきた相手より先に打つベットを、「ドンクベット」といいます。初心者のうちにこのようなベットをしていまうと、損になることが多いので、基本的にはドンクベットは控えましょう。
「コールしたらチェック」と覚えておきましょう。
なぜ損になるのか気になりたい方、もう一歩ステップアップしたい方は、以下の記事でドンクベットについて詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
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