
【頻出用語】アンティについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

東京大学教養学部理科一類在籍。高校時代にポーカーと出会い、現在も活動中。CLOViZ株式会社にてライターとして記事執筆を担当。
みなさんは「アンティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?トーナメントをプレイされる方であれば頻繁に耳にする単語かと思いますが、リングゲームしかプレイしないという方であれば、聞いたことがないという方もいらっしゃるかも知れません。今回は「アンティ」について初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. 「アンティ」とは?
ポーカーの一般的なルールでは2人のプレイヤがスモールブラインド、ビッグブラインドという強制参加費を支払うことになります。このブラインドとは別に、最初からポットに加えられる強制参加費のことを「アンティ」といいます。元々はハンド毎にプレイヤー全員が同額を支払うというルールなのですが、ライブポーカーにおいては手間を減らすためにBBのプレイヤーがまとめて払うという「BBアンティ」が採用されることが多いです。

アンティが設定されていると、ポットに多くのチップが貯まった状態からプレイが始まります。そのため、ゲームに参加すること得られるチップの期待値が高くなり、参加が活発になります。そのため、特にトーナメントではアンティが設定されていることが多いです。
2. アンティがある場合のプレイ
アンティがあるとポットに多くの額が貯まっているため、得られる期待値が高くなります。そのため、アンティがない場合と比べて多くのハンドで参加することができます。
具体的な場面を考えましょう。あなたはBTNにいるとします。

ここであなたがオープンレイズをして、SB・BBがどちらもフォールドした場合、あなたが得られるチップはアンティがなければ150点ですが、アンティがあれば250点にもなるのです。(アンティが合計100点の場合。以下同様)このように、プリフロップで全員を降ろしてブラインドとアンティを獲得する「スチール」がとても効果的なため、多くのハンドでオープンレイズをすることが出来るのです。特にあなたのオープンレイズに対してレイズを返してくるプレイヤーが少ない場合にはプリフロップで降ろされて払ったチップを失う可能性が低いため、積極的にオープンレイズをし、利益を増やしていきましょう。
今度はあなたがBBで、オープンレイズを受けた場面を考えます。

このときあなたがコールに必要な額は150点であり、必要勝率は単純計算で、
- アンティあり
150÷(500+150)≒0.23=23%
- アンティなし
150÷(400+150)≒0.27=27%
となり、アンティがある場合の方が必要勝率が低くなっています。さらに、相手がスチールを狙って弱いハンドでもレイズをしているため、BBはアンティがない場合と比べて多くのハンドでコールすることが利益的となります。特にスーテッドハンドは数が小さくともコールやレイズが利益的になる場合が非常に多いです。
ポイント
- アンティがある場合はたくさんオープンレイズ
- BBでは多くのハンドでコールできる(特にスーテッドハンドはほとんどフォールドしない)
まとめ
いかかだったでしょうか?アンティは各ハンド合計1bb程度で些細なもののように思えますが、アンティの存在を意識してプレイするかどうかで長期的には大きな差が出てきます。アンティについて初めて聞いたという方は、まず参加するハンドを増やしてみることを意識してみましょう。この記事の内容がお役に立てば幸いです。
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