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【頻出用語】トゥワイスについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】トゥワイスについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

ポーカーをプレイしていて、オールインが入ったときに、「トゥワイス」という言葉を聞いたことがありますでしょうか? リングゲームにおいて使われることが多い言葉なので、トーナメントをメインにプレイされている方だと聞いたことがないかも知れませんね。この記事ではポーカーにおける「トゥワイス」について初心者の方にも分かりやすく解説します。1. 「トゥワイス」とは?「トゥワイス」とは「run it twice」の略で、リバー以前に全員がオールインしたときにボードを2回開き、それぞれの結果に応じてポットを分割するというオプションのことを指します。運による振れ幅(=「分散」)を小さくする目的で行われます。主にリングゲームで採用されており、オールインしている全プレイヤーが同意すればボードが2回開かれるというルールが一般的です。「2人でポットを争っているとき(=「ヘッズアップ」)限定」、「3回以上ボードを開くことも可能」など、カジノやポーカールームによって様々なルールがあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。2. 「トゥワイス」の例実際にどのようにトゥワイスが行われるのか見てみましょう。以下の状況を例に考えます。2人でポットを争っている。フロップで1人がオールインし、もう1人がコールここで両者がトゥワイスに同意すると、ターン・リバーが2回ずつ開かれ、それぞれの結果によって、ポットが分割されます。この画像の例では、1回目は右のプレイヤーが、2回目は左のプレイヤーが勝利したため、引き分け(=「チョップ」)となり、2人はそれぞれポットの半分を獲得します。3. 「トゥワイス」って損なの?得なの?トゥワイスをすることで、得られるチップの期待値が変化することはあるのでしょうか?ここではターンでオールインが入った場合を例に考えてみることにしましょう。このとき、現状では右のプレイヤーが勝っており、左のプレイヤーが勝つにはリバーで[Ah][Ad][Ac][Js][Jc]の5枚のうちいずれかを引く必要があります。トゥワイスをする場合としない場合とで、左のプレイヤーの得られるチップの量の期待値を計算してみましょう。トゥワイスをしない場合このボードでは引き分けになることがないので、残りの44枚のうちアウツ(=引けば勝ちになるカード)の5枚が出れば勝ち、それ以外の39枚が出たら負けとなります。そのため、期待値はポット額の5/44になります。 トゥワイスをする場合左のプレイヤーが両方勝つ場合、片方だけ勝つ場合の確率をそれぞれ求めてみましょう。両方勝つ場合 両方勝つのは、残りの44枚から2枚引いて、2枚ともがアウツである場合であり、その確率は、(5×4)/(44×43) = 5/473となります。片方だけ勝つ場合片方だけ勝つのは、残りの44枚から2枚引いて、一方がアウツ、他方がアウツでない場合であり、その確率は、(5×39×2)/(44×43) = 195/946となります。片方だけ勝ったときにはポットの半分だけ得られるということを考えて期待値を計算すると、1×(5/473) + (1/2)×(195/946) = 5/44となり、期待値はトゥワイスをしない場合と同じ、ポット額の5/44であることがわかります。ここではターンでオールインが入った場合を例に挙げましたが、プリフロップ・フロップでオールインが入った場合もトゥワイスによって期待値は変わらないということが知られています。トゥワイスによって勝率が変わることはないのですが、注意しなければならないのが「レーキ」の存在です。トゥワイスをした場合、カジノの取り分であるレーキが増える場合があります。分散が小さくなることは魅力的ですが、レーキによってトゥワイスをすることが損になることもあるのです。事前にルールを確認しておきましょう。ポイントトゥワイスをしても勝率は変わらないトゥワイスによってレーキが増え、損をすることもある。「レーキ」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。https://pokerqz.com/blog/rakeまとめこの記事では「トゥワイス」について解説しました。トゥワイスをすることで、振れ幅が小さくなり安定したプレイをすることができますが、あえてトゥワイスを拒否して振れ幅の大きな勝負を楽しんでも構いません。自分の好みに合わせて選択しましょう。この記事の内容が参考になれば幸いです。

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 【頻出用語】レーキについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】レーキについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

ポーカーをプレイしていて「レーキ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?トーナメントや身内でのリングゲームしかプレイしたことがないという方にとっては聞き馴染みのない言葉かもしれませんね。「レーキ」とは一言でいうと、「カジノやポーカールームの取り分」のことです。この記事ではポーカーにおける「レーキ」について、言葉の意味から「レーキ」に関する戦略上の考え方について、初心者の方にも分かりやすく解説します。1. 「レーキ」とは?「レーキ(rake)」とは英語で「熊手」を意味する言葉で、カジノではチップを集めるための道具を指して使われていました。そこから転じて、ポーカーにおけるカジノの取り分を指すようになりました。他のカジノゲームではゲームの性質上カジノは自然に利益を得られるのですが、ポーカーはプレイヤー同士で戦うゲームなので、そのままではカジノは利益を得られません。そのため、ポットの一部を回収するなどの方法で取り分を確保するのです。2. 「レーキ」の種類「レーキ」には色々な徴収の仕方があります。ここでは代表的なものを紹介します。ポットレーキ最も代表的な徴収方法です。ハンドが終了するたびにポットの一部がレーキとして徴収されます。ポットから回収される割合とその上限額が決められており、「◯%◯bbキャップ」などといいます。オンラインのポーカーではこの方法が使われることが特に多いです。タイムレーキ名前の通り、一定時間ごとに徴収される方式です。主に高レートの卓で採用されることが多い方式です。デッド・ドロップハンドが配られる前にBTNのプレイヤーから徴収する方式です。3. レーキによる戦略の変化ここまで、レーキの徴収方法についていくつか紹介しましたが、タイムレーキなどゲームに直接関係しない方法で徴収されるレーキに関してはプレイ中に考慮する必要はありません。戦略に影響を与えるのはゲーム中の賭け金から一部が徴収される「ポットレーキ」です。ここでは、ポットレーキが設定されている場合の戦略について解説します。まず重要なのは「ポットレーキ」があるとポットから一部が取られてしまうため、各ハンドをプレイすることで得られる期待値は小さくなるということです。そのため、レーキがない場合と同じようにプレイしてしまうと、大きく損をしてしまいます。レーキがある場合には参加するハンドを減らし、タイトにプレイすることをおすすめします。また、ポットレーキはポストフロップに進むことで発生するルールがほとんどです。そのため、プリフロップでハンドを終わらせるとレーキを支払わなくて済みます。そのため、逆にプリフロップで「コール」を選択することは損になりやすいです。BB以外のプレイヤーは基本的に「レイズ」か「フォールド」のいずれかを選択しましょう。ブラインドと別にポットに集められる強制参加費「アンティ」がある場合とは対照的ですね。アンティについてはこちらの記事をご覧ください。https://pokerqz.com/blog/anteまとめいかかでしたか?この記事ではポーカーにおけるカジノの取り分「レーキ」について解説しました。レーキの額によって得られる期待値は大きく変わるので、プレイする前に必ず確認するようにしましょう。また、レーキが設定されている場合にはプレイヤーのチップの増減の総和がゼロではなくマイナスになります。そのため、平均的な実力では、レーキによって損をしてしまうという点に注意しましょう。長期的に利益を得るためにはテーブル内で上位の実力者になる必要があるのです。「ポーカーで勝ちたい」という方は是非ともポーカー学習アプリ「POKER Q'z」を使って勉強してみてくださいね。

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【図説付き】バリューベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【図説付き】バリューベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

1. バリューベット(Value Bet)とは?バリューベット とは、自分のハンドが相手よりも強いと判断したときに、「相手からコールを引き出してチップを獲得する」 ことを目的としたベットのことです。目的相手にコールしてもらい、ポットをできるだけ大きくする。ブロックベットやブラフベットとの違いブロックベット: 相手の大きなベットを防ぐために小さめのベットを打つ。ブラフベット: 相手にフォールドさせるために打つ。Value Bet はこれらとは違い、“コールされる” ことが前提のベットです。2. バリューベットの具体例ここでは、実際のハンド・ボードを例にバリューベットについて見ていきましょう2.1. プリフロップあなた: [Ac][Ks](エース・キング)ポジション: ボタン(BTN)アクション: BTNからレイズし、BBがコールA-Kはプリフロップでレイズするのが定石です。ビッグブラインド(BB)の相手がコールしてヘッズアップです。2.2. フロップ: [Kh][7d][2c]A-Kでトップペア・トップキッカーを完成。相手はKを持っているか、7や2のペア、あるいは何らかのドロー(ストレート・フラッシュ)を狙っているかもしれません。ここでは強いハンドを持っているのでベットし、相手からコールを引き出します。アクション: あなたがCベット(コンティニュエーションベット)、相手がコール2.3. ターン: [Kh][7d][2c][3s][3s] は特に影響のないカードです。相手のコール範囲としてはKの弱いキッカーや7、2のペア、あるいはドローが考えられます。自分がまだ優勢と判断できるため、この時点でもベットしていくのが良いでしょう。アクション: あなたが再度Cベット(コンティニュエーションベット)、相手がコール2.4. リバー: [Kh][7d][2c][3s][9d]アクション: 最後のバリューベットを打つかどうかを決める[9d] もあなたのトップペアを脅かすようなカードではありません。[7h][7s]や[3s][3h]など、あなたの役よりも強いハンドの可能性はありますが、相手のハンドレンジを考えて、自分が勝っていると思われる場合は最後のバリューベットを打ってポットを最大化しましょう。ベットサイズの考え方:ベットサイズはあまり大きくしすぎるとコールを得られにくくなります。また、自分よりも強いハンドだけがコールできるような額だと好ましくありません。全て相手が「もしかしたら勝っているかも…」とコールしてしまう絶妙なサイズを意識します。3. バリューベットを成功させるためのポイント相手のレンジを考えてみよう相手がコールする可能性がある「負けているハンド」をどれだけ多く含んでいるかを考える。トップペア対トップペアでも、自分のキッカー優位が明らかなら強気にバリューベットを打てますベットサイズを調整しようコールしてもらえそうな額を選ぶ相手のスタイル(タイト・ルース、アグレッシブ・パッシブなど)によってサイズを変えるのも重要。ハンドの強さを客観的に評価しよう相手が強いレイズをしてきた場合、逆に自分が負けている可能性も考慮しましょう。無理にバリューを取りに行きすぎると大きな損失を招くこともあるので注意が必要です。特に、筆者の経験上ですが、中程度のペアを完成させた時に「強い役ができた!」と浮かれてしまい、ナッツ(そのボードでの最強の役)を意識せずにベットしてショーダウンで実は負けていた...なんてこともあるので注意しましょう。ポジションを意識しよう後にアクションできるポジション(BTNやCOなど)は相手のチェックやベットを見てから動けるため、バリューベットを打つかどうか、またサイズをどうするか決めやすいメリットがあります。4. まとめバリューベットは、「相手より強いハンドを持っていると判断できる状況で、相手からコールを引き出しポットを大きくするベット」 のことです。具体的なシチュエーション(A-Kでトップペアを完成しているなど)を考えると、初心者でも「ここはしっかりベットして利益を得るべき場面だ」と理解しやすい。バリューベットを打つ際には、相手のレンジやコールしてくれる可能性、ベットサイズ、ポジションなど、多角的な要素を考慮して行動してみましょう。強いハンドを持っているときこそポットを最大化できるよう、ぜひバリューベットの感覚を身につけてください。初心者のうちは「怖いからベットしない」という消極的な選択をしがちですが、長期的に勝っていくには、「強いときほどしっかりバリューベットを打つ」 という考え方が不可欠です。

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 【頻出用語】アンティについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】アンティについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

みなさんは「アンティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?トーナメントをプレイされる方であれば頻繁に耳にする単語かと思いますが、リングゲームしかプレイしないという方であれば、聞いたことがないという方もいらっしゃるかも知れません。今回は「アンティ」について初心者の方にも分かりやすく解説します。1. 「アンティ」とは?ポーカーの一般的なルールでは2人のプレイヤがスモールブラインド、ビッグブラインドという強制参加費を支払うことになります。このブラインドとは別に、最初からポットに加えられる強制参加費のことを「アンティ」といいます。元々はハンド毎にプレイヤー全員が同額を支払うというルールなのですが、ライブポーカーにおいては手間を減らすためにBBのプレイヤーがまとめて払うという「BBアンティ」が採用されることが多いです。アンティが設定されていると、ポットに多くのチップが貯まった状態からプレイが始まります。そのため、ゲームに参加すること得られるチップの期待値が高くなり、参加が活発になります。そのため、特にトーナメントではアンティが設定されていることが多いです。2. アンティがある場合のプレイアンティがあるとポットに多くの額が貯まっているため、得られる期待値が高くなります。そのため、アンティがない場合と比べて多くのハンドで参加することができます。具体的な場面を考えましょう。あなたはBTNにいるとします。ここであなたがオープンレイズをして、SB・BBがどちらもフォールドした場合、あなたが得られるチップはアンティがなければ150点ですが、アンティがあれば250点にもなるのです。(アンティが合計100点の場合。以下同様)このように、プリフロップで全員を降ろしてブラインドとアンティを獲得する「スチール」がとても効果的なため、多くのハンドでオープンレイズをすることが出来るのです。特にあなたのオープンレイズに対してレイズを返してくるプレイヤーが少ない場合にはプリフロップで降ろされて払ったチップを失う可能性が低いため、積極的にオープンレイズをし、利益を増やしていきましょう。今度はあなたがBBで、オープンレイズを受けた場面を考えます。このときあなたがコールに必要な額は150点であり、必要勝率は単純計算で、アンティあり150÷(500+150)≒0.23=23%アンティなし150÷(400+150)≒0.27=27%となり、アンティがある場合の方が必要勝率が低くなっています。さらに、相手がスチールを狙って弱いハンドでもレイズをしているため、BBはアンティがない場合と比べて多くのハンドでコールすることが利益的となります。特にスーテッドハンドは数が小さくともコールやレイズが利益的になる場合が非常に多いです。ポイントアンティがある場合はたくさんオープンレイズBBでは多くのハンドでコールできる(特にスーテッドハンドはほとんどフォールドしない)まとめいかかだったでしょうか?アンティは各ハンド合計1bb程度で些細なもののように思えますが、アンティの存在を意識してプレイするかどうかで長期的には大きな差が出てきます。アンティについて初めて聞いたという方は、まず参加するハンドを増やしてみることを意識してみましょう。この記事の内容がお役に立てば幸いです。

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 【頻出用語】3ベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】3ベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

皆さんは「3ベット」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?「3ベット」はポーカーにおいて非常に重要なアクションです。この記事では「3ベット」という言葉の意味から戦略まで分かりやすく解説します。実践に活かしてみてください。 1. 「3ベット」って何?「3ベット」とは、主にプリフロップで相手のレイズに対し、2度目のレイズを返すことを指します。2回目のレイズなのに「3ベット」と呼ぶのは、ビッグブラインドを「1ベット」、最初のレイズを「2ベット」と数えているからです。同様に、3回目、4回目…のレイズを返すことを「4ベット」「5ベット」…といいます。プリフロップで、最初にレイズして参加する「オープンレイズ」については、こちらの記事で解説しています。よければご覧ください。https://pokerqz.com/blog/open2. 3ベットをすると起こること他のプレイヤーをフォールドさせる相手のレイズに対し、あなたが3ベットをした場合、相手から見て、あなたが強いハンドを持っている可能性が高く見えます。そのため、3ベットによって相手をフォールドさせ、ポットを獲得できる可能性があります。ポットが大きくなるあなたの3ベットに対し、相手がレイズやコールをした場合、大きなポットを争ってプレイすることになります。強いハンドを持っていれば、大きな利益を得られる可能性があります。 3. 3ベットのサイズは?どのくらいのサイズで3ベットを打てばよいのかは、自分と相手のポジションによって変わってきます。ポストフロップで自分のほうが先にアクションをする場合(=「ポジションがない」「OOP(Out Of Position)」)ポーカーでは、相手の行動を見てからアクションを決められるため、後からアクションを行うプレイヤーの方が有利とされています。そのため、自分の方が先にアクションをしなければならない場合、ポストフロップが戦いづらいので、相手を降ろすことのメリットが大きく、加えて、有利なポジションにいる相手はフォールドしづらいので、少し大きなサイズで3ベットを打つのが良いです。OOPからは相手のレイズに対して4~5倍の3ベットをすることが多いです。 ポストフロップで自分のほうが後にアクションをする場合(=「ポジションがある」「IP(In Position)」) 後にアクションを出来る方が有利なので、先にアクションをしなければならない相手はフォールドしやすくなります。そのため、OOPからの3ベットに比べて、サイズが小さくなる傾向にあります。IPからは3~4倍の3ベットをすることが多いです。 また、相手のレイズに対し、途中でコールが入っている場合、それに対しての3ベットは「スクイーズ」と呼ばれます。途中でコールが入っている場合、3ベットのサイズはさらに大きくするのが良いでしょう。4. どんなハンドで「3ベット」すればいいの?3ベットには「相手を降ろしてポットを獲得する」目的と、「ポットを大きくして利益を増やす」目的という2つの目的があります。それぞれの目的に合ったハンドを3ベットに選びましょう。とても強いハンドまずは、相手がレイズをしている多くのハンドに勝っているであろうハンドで3ベットをしてみましょう。「とても強いハンド」とは次のようなハンドです。[As][Ah] [Kd][Kc] [Qs][Qh][Ad][Kd] [Ac][Qc] [As][Js][Ah][Kd]このようなハンドでは相手がレイズするハンドに勝っていることが多いため、レイズをして利益を大きくしましょう。フロップ以降で戦いやすいハンド強いハンドでの3ベットに慣れてきたら、次は相手を降ろすことも考えて3ベットをしてみましょう。しかし、あなたの3ベットに対し、相手がコールした場合、ポストフロップをプレイすることになるので、弱すぎるハンドで3ベットするのは得策ではありません。そのため、降りてくれると嬉しいけれど、相手がコールしても戦えるようなハンドで3ベットするのが良いでしょう。「戦いやすいハンド」とは次のようなハンドになります。Aを含むスーテッドハンド([Ah][5h]など)このようなハンドは、自分がAを持っているため、相手がAを持っている確率が少し下がることに加え、Aハイフラッシュが完成する可能性もあるため、ポストフロップで比較的戦いやすく、3ベットに向いているハンドであるといえます。スーテッドコネクター([8d][7d]など)ストレートやフラッシュが出来やすいため、フロップ以降もプレイしやすいハンドといえます。また、真ん中の数字のハンドは、相手に同じ数字を持たれていて、キッカーの差で負けている(=「ドミネイト」)といったことが少ないのも嬉しいポイントです。まとめいかかでしたか?この記事では「3ベット」について解説しました。「3ベット」はポーカーで勝つためには非常に重要なアクションです。この記事の内容を参考に、実戦で上手く使いこなせるようにしてください。

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 【頻出用語】オープンレイズについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】オープンレイズについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

ポーカーをプレイしていると「オープンレイズ」という言葉を耳にすることがあるかと思います。本記事では、ポーカーにおいて、非常に登場頻度が高い「オープンレイズ」というアクションについて解説します。1. 「オープンレイズ」とは?「オープンレイズ」とは、プリフロップでまだ誰も参加していない状況でレイズして参加することを指します。例えば、あなたがカットオフ(CO)のポジションにいるとき、プリフロップでハイジャック(HJ)まで全員がフォールドしたとします。このときにレイズをして参加すれば「オープンレイズ」になります。レイズのサイズは2.5bb~3bb程度が一般的ですが、コールするプレイヤーが多い場合には大きなサイズのレイズをすることもあります。2. コールをするのは? プリフロップでまだ誰も参加していない状況で、自分が参加したいとき、レイズだけでなく、コールというアクションをすることもできます。これは「オープンリンプ」とよばれます。3. オープンレイズで参加しようポーカーではSB以外の「オープンリンプ」は多くの場面で悪手になるといわれています。そのため、誰も参加していない状況では「オープンレイズ」で参加するのが良いでしょう。オープンレイズをするメリットには以下のようなものがあります。全員を降ろしてブラインドを獲得(=スチール)できるオープンレイズをすると、他のプレーヤーを全員降ろすことが可能になります。逆にオープンリンプをした場合、BBのプレーヤーはチェックができるため、絶対に全員を降ろすことはできません。 参加するプレーヤーを減らせる上の理由と似ていますが、少ない人数でフロップ以降をプレイできることは大きなメリットになります。オープンリンプで参加してしまうと、多くのプレーヤーが参加してしまい、弱いハンドに逆転されてポットを逃す可能性も高くなります。ポットを大きくし、強いハンドで多くの利益が得られるレイズをすることで、リンプする場合に比べて、ポットが大きくなります。リンプで参加するとポットが小さくなり、強いハンドを持っていても利益が得づらくなってしまいます。4. どんなハンドで「オープンレイズ」をすれば良いの?「オープンレイズ」で参加するべきだといっても、弱いハンドでもたくさんオープンレイズをしていると、損失が大きくなってしまいます。そのため、オープンレイズをするハンドを上手く選ぶ必要があります。ここでは、どのようなハンドで参加すべきか見ていきましょう。ルールやポジションによっても変わりますが、「オープンレイズ」の頻度は20~30%程度が適正とされています。誰も参加していない状況では、上位20~30%程度のハンドでオープンレイズをして参加するのが良いでしょう。「オープンレイズ」で参加するのに向いているハンドは以下のようなハンドになります。大きな数のカード2枚[As][Th]や[Kd][Qc]などのように、2枚ともが大きい数のカードのハンドは勝率が高くなりやすいです。ペアが出来たときに、ペアに関わっていない方のカード(=キッカー)が強いことも利益が出やすい理由の1つです。ポケットペア[9s][9h]や[5d][5c]などのように、2枚のカードが同じ数のハンドは「ポケットペア」と呼ばれます。始めから「ワンペア」以上の役が出来ることが確定しており、ポケットペアでないハンドに対しては、低くても50%程度の勝率があります。さらに、「スリーカード」が出来やすく、スリーカードが完成したときには大きな利益を得ることが出来ます。スーテッドコネクター[Js][Ts]や[6h][5h]などのように、2枚のカードのスートが同じで、2枚の数が隣りあっているハンドを「スーテッドコネクター」といいます。スーテッドコネクターは勝率そのものは低くても、「フラッシュ」や「ストレート」などの強い役が出来やすく、これらの役が完成したときに大きな利益を得ることが出来ます。ここではオープンレイズすべきハンドのおおまかな特徴を紹介しましたが、具体的にどんなハンドで参加すべきかをポジション毎にまとめた「オープンレンジ表」というものが存在します。「オープンレンジ表」についてはこちらの記事をご覧ください。https://pokerqz.com/blog/rangeまとめポーカーにおいて、プリフロップは毎ハンド絶対にプレイすることになる最も重要なストリートです。まずはプリフロップの基本である「オープンレイズ」が適切に出来るようになれば、それだけでポーカーの成績は飛躍的に向上することでしょう。ぜひともこの記事の内容を実践に活かしてみてください。

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【頻出用語】ドンクベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】ドンクベットについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

1. ドンクベットとは?「ドンクベット」とは、プリフロップ(フロップが開く前の段階)でレイズをした人“以外”のプレイヤーが、フロップ以降のラウンドで突然先制ベットをする行為のことを指します。たとえば、ボタン(ディーラーボタン)にいるプレイヤーがプリフロップで [Ah] [Ks] でレイズをし、自分(ビッグブラインドなど)はコールにとどまったとしましょう。この場合、フロップが開いた後も本来はレイズをしたプレイヤーが主導権を握っていると見なされやすいのですが、その人より先に自分からベットを打つのが、いわゆるドンクベットです。ポーカー用語である「ドンクベット(Donk Bet)」の「ドンク」には、英語のスラングで「間抜け(Donkey)」といった意味があります。なぜ「間抜け」と呼ばれるのか?これは、ポーカーの“教科書的なプレイ”から外れていると見なされるためです。通常、プリフロップでレイズしたプレイヤーが持っている「主導権(イニシアチブ)」を尊重し、フロップ以降はまずそのプレイヤーのアクションを確認してから動くのが定石と考えられています。しかし、ドンクベットでは「レイズしていない側」が、相手の動きを待たずに先にベットしてしまう。この行動を「自分の手を(無駄に)さらしてしまう間抜けな行為」と見なす風潮が昔からあり、“Donk Bet”という名で呼ばれています。上級者にとっては必ずしも間抜けではないただし、この呼び名は本来「下手なプレイヤーのベット」を揶揄したものであり、上級者があえて行う“戦略的なドンクベット”まで否定するものではありません。先打ちすることで相手を威圧し、思惑通りの行動を誘導するといった高度なテクニックが存在するのも事実です。相手に使う際は注意ちなみに「Donk」という言葉自体が「間抜け」を指すスラングであるため、相手に直接「ドンクベットだね」などと言うと、失礼にあたる場合もある点には留意が必要です。反対に、「プリフロップでレイズしたプレイヤーがフロップ以降も継続的にベットを行うこと」はCベット(コンティニュエーションベット)と呼ばれます。https://pokerqz.com/blog/cbet2. ドンクベットが「下手」だと思われる理由ポーカーの基本セオリーにおいては、「プリフロップでレイズしたプレイヤーがフロップ以降も主導権を握る」と考えるのが一般的です。そのため、レイザーに対してはまずチェックで回し、相手のアクションを見てから判断するのが“賢明”だとされています。2-1. ヒットしなかった場合に損害を減らしやすいプリフロップでレイズしたプレイヤーが持っている主導権を無視するような形で先制ベットを打つため、相手に「おや?なぜ先に打ってくるんだろう?」と警戒心を与えやすいです。上級者相手だと、この“違和感”を逆手に取られて、こちらのハンドを読まれてしまう可能性が高まります。2-2. 強いハンドを持たれていたら逆に損をする初心者がよくやりがちなのは、「フロップでトップペアになったから嬉しくて先にベットする」ケース。しかし、相手がプリフロップで[Qd] [Qc]や[Ah] [Kc] などの強力なペアを持っていた場合、一瞬でレイズを返されてポットが急拡大し、対応に困る展開になりがちです。さらに、ドローが絡んでいる状況でも大きくレイズされてしまえば、降りるに降りられず、無駄にチップを失うことが多くなります。2-3. ナッツ(最強ハンド)時にもポットを大きくできない可能性仮に自分がナッツを完成させていたとしても、先にベットすると相手が「強そうだ」と警戒してフォールドしてしまうかもしれません。そうなると大きなポットが作れず、獲得できるチップが減ってしまいます。むしろチェックで“弱さ”を装い、相手にベットさせてからコール、もしくはターンやリバーでレイズするほうが利益を最大化できるケースが多いわけです。3. 相手をけん制する効果も! ドンクベットが見直されている理由とは一方で、近年のプレイスタイルの多様化やGTO(Game Theory Optimal)理論の普及により、ドンクベットがまったく無価値ではないと見直されることもあります。上級者が使う理由には、以下のようなものが挙げられます。1. ボードを利用し、“こちらが強い役をそろえた”と思わせるたとえば、低めのカードが並んだフロップであれば、自分のコールレンジに含まれるハンド(小さめのポケットペアやスーテッドコネクターなど)がヒットしていると相手に想起させる効果があります。そこで先に小さくベットすることで、相手にプレッシャーを与え、簡単にフォールドを引き出せる可能性が高まります。2. ドローをなるべく安く引くための“プロテクション”相手のベットを待っていると、結果的に大きいベットを打たれ、コールするコストがかさむこともあります。そこで先制ベット(ドンクベット)をしてしまえば、自分がコントロールしたいベットサイズを相手に“提案”できる形になるのです。いわゆるブロックベットのようなイメージで、相手をけん制するメリットが生まれます。3. マルチウェイポットでの“チェック回し”を防ぐ三人以上が参加しているシチュエーションで、もしフロップが開いた後に、全員がチェックで回してしまうと、相手に無償でドローを与えてしまうシチュエーションが発生します。そこでドンクベットをしておけば、相手がコールやレイズの選択を迫られ、タダでカードを見せないように誘導できるわけです。4. まとめ:ドンクベットは勉強の後回しドンクベットの概要や、かつて「間抜け」と呼ばれていた理由、そして近年見直されつつある背景を一通りご紹介しました。① 初心者のうちは使わないほうが良い理由チェックが賢明な場面が圧倒的に多い先打ちするよりも相手のアクションを見てから動いたほうが、情報が増えミスが減るシンプルなセオリーを身につけるほうが上達の近道基本は「プリフロップでレイズした人のコンティニュエーションベット(CB)を待って、そこに対応する」形が多くの状況にフィットする余計なチップをロスするリスクが高い強いハンドを持たれたり、複数人が絡むポットの場合、先にベットしてしまうと対応が困難② 上級者のドンクベットは必ずしも“ドンク”ではない場面もある相手を混乱させたり、ドローを安く引いたり、相手のチェック回しを防いだりと、明確な目的があるからこそ活きる結論としては、初心者が何も考えずにドンクベットを多用するのは得策ではないでしょう。むしろ、本来は「レイザーにまずチェックして、相手の出方を見極めてからアクションを決める」ほうが安全かつ理にかなっています。

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 【超頻出用語!】レンジについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【超頻出用語!】レンジについてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

ポーカーを始めると、よく「レンジ(Range)」という言葉を目にするようになります。例えば、Youtubeの解説動画やnoteの記事などで「ここは相手のレンジが広い」「こちらのレンジが有利」などと話すのを耳にしたことがあるかもしれません。本記事では、ポーカーを始めたばかりの初心者の方にも理解しやすいように、レンジの概念と活用法を解説します。1. そもそも「レンジ」とは?「レンジ(Range)」とは、プレイヤーが持ちうるハンドをすべて集めたものを指します。また、プレイするべき・するべきではないハンドのレンジを視覚的に表したものを「レンジ表」と言います。※ レンジ表では AKs, AKo などの表記をすることがあります。s(スーテッド)とは絵柄が揃っている組み合わせです。反対に、o(オフスーテッド)とは絵柄が不揃いの組み合わせを指します。レンジ表は横の軸にs(スーテッド)、縦の軸にo(オフスーテッド)をリストアップすることが多いです。例えば、プリフロップで相手がレイズしてきたとき、その相手は[As] [Kc]のようなビッグカードかもしれないし、[8h] [7h] のようなスーテッドコネクター、あるいは弱いポケットペアを持っている可能性もあります。こうした「相手が持っている可能性のあるハンドの一覧」が相手の“レンジ”になります。なぜレンジが重要なのか?ポーカーは、自分のハンドが勝っているか・負けているかをカードショウダウンまで完全に確信できないゲームです。「相手がこういうハンドを持っている可能性が高い」という推測をすることで、ベットやコール、フォールドといったアクションをより的確に選択できるわけです。また、自分のハンドを“相手からどう見えているか”という観点で考えるときにも、レンジの概念が役立ちます。2. レンジの基本的な考え方プリフロップのレンジポーカーにおいて、最初に覚えるべきはプリフロップのレンジです。たとえば、ポーカー戦略本や学習サイトなどで「UTG(アンダー・ザ・ガン)からレイズする際の推奨ハンド一覧」といった表を見ることがあります。これは「そのポジションでレイズをするなら、だいたいこのハンド群を選ぶのがバランスが良いよ」という基準を示したものです。初心者のうちは、このプリフロップレンジ表(チャート)をある程度参考にしながら、「このポジションなら、こういうハンドを中心にプレイしよう」と覚えるのが上達への近道です。ポジションによるレンジの違いポーカーでは、後ろでアクションできるポジション(BTNなど)が有利であり、有利なポジションほど手の選択(レンジ)を広げやすくなります。例UTG(最初にアクションする)では、「[Ah] [Kd]や[Qs] [Qh]など、比較的強いハンドしかオープンレイズしない」BTN(ボタン)やSB(スモールブラインド)では、周囲のアクションや自分までのフォールド状況次第で「スーテッドコネクターや小さめのペアなど、比較的広いレンジ」でプレイ可能要するに、ポジションが違えばレンジの構築の仕方が変わる という点を押さえておきましょう。アクション別に考えるレンジレンジは、ただ「持ちうるハンド一覧」というだけでなく、プレイヤーの行動パターンによっても変化します。オープンレンジあるプレイヤーがオープンレイズするときに持つハンド群コールレンジあるプレイヤーがコール(コールドコール)するときに持つハンド群3ベットレンジ・4ベットレンジ別のプレイヤーのオープンレイズ・3ベットに対して、さらにレイズを返す行動に適したハンド群POKER Q'zアプリのレンジ確認画面 ~ COのオープンに対するBBのレンジPOKER Q'zアプリのレンジ確認画面 ~ UTGのオープンに対するBBの3betレンジ一つひとつのアクションに対して、プレイヤーがどんなハンドを取りうるかを想定していくことで、相手の“総合的なレンジ像”を描くことができます。POKER Q'z アプリでは、ポジションやアクションごとのレンジを確認するだけではなく、実践形式でレンジ通りのプレイができているのかを学ぶことができます。無料で始められるアプリなのでまだダウンロードしていない方はインストールをオススメします!https://pokerqz.com?utm_source=blog&utm_medium=direct&utm_campaign=range3. レンジを意識するメリット相手の強さを推測しやすくなる相手がUTGからレイズしてきたのか、BTNからレイズしてきたのか、あるいは3ベットを返してきたのか…などによって、保有するハンドの傾向は大きく異なります。これを考慮することで、「フロップが開いた瞬間に相手がどのくらいヒットしていそうか」や、「ターン・リバーでどんなアクションを起こしてくるか」の予測精度が上がります。2. 自分のアクションを決めやすい相手のレンジが強い傾向にあるなら、こちらは安易にブラフやコールをしないほうが得策だったりします。相手のレンジが広く、弱いハンドも多く含まれていそうなら、Cベットやブラフの成功率が高い可能性があります。3. 自分のハンドを「レンジの一部」として捉えられるたとえば、自分がボタンからレイズしたとき、相手がビッグブラインドでコールしてきた場合は、「自分のボタンオープンレンジ」 vs. 「相手のコールレンジ」というレンジ対レンジの構図が生まれます。その中で、自分が今持っているハンドは「レンジ全体の中のどれくらい強い位置付けにあるか」を判断することが、次のアクション(ベットかチェックかフォールドか)を決めるカギになります。4. レンジを読むときに参考になるポイント相手のポジション早いポジション(UTG、HJなど)は、レンジが狭く強い場合が多い。BTN、COあたりからのレイズはレンジが広がりやすい。相手のプレイスタイルタイトプレイヤーは、そもそも強ハンドしか参加しない。ルースアグレッシブなプレイヤーは、ブロードウェイやスーテッドコネクターなどを多く含めてくるかもしれない。スタックサイズやシチュエーション(トーナメントかキャッシュか)トーナメント終盤でショートスタックなら、レンジを絞ってオールインしてくるケースが多い。キャッシュゲームでは、ディープスタックだとやや広いレンジでコールしたり、レイズしたりする傾向がある。まとめレンジの概念は、ポーカーの最重要要素の一つです。自分のハンド単体だけでなく、「相手がどんなハンドを持っていそうか」、さらに「自分が持っているレンジを相手からどう見られているか」を考えながらプレイできるようになると、ポーカーの醍醐味である“読み合い”がぐっと奥深くなります。

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 【頻出用語】Cベット(CB)についてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説用語解説

【頻出用語】Cベット(CB)についてポーカー始めたての初心者にも分かりやすく解説

ポーカーをプレイしていると、「Cベット(CB)」「コンティニュエーションベット」などの言葉を耳にする機会が多いでしょう。本記事では、ポーカーの戦略の中でも、非常に登場するアクションのひとつであるCベットの基本的な概念やメリット・デメリット、初心者が気をつけるポイントなどを分かりやすく解説します。1. Cベット(CB)とは何か?Cベット(コンティニュエーションベット)とは、プリフロップで自分がレイズをした後、フロップが開いた段階でも“継続して”ベットすることを指します。例えば、カットオフ(CO)のポジションで[Ah][Ks]を持っている状況で、プリフロップでレイズ 相手(ビッグブラインドなど)がコールフロップが開いた瞬間に自分から先にベットする(もしくは相手がチェックした後にベットする)こうした流れで行われるベットが“Cベット”です。反対に、「プリフロップでレイズしたプレイヤーではないプレイヤーがフロップ以降で先にベットすることは」はドンクベットと呼ばれます。https://pokerqz.com/blog/donkなぜCベットはよく使われるのか?プリフロップでレイズをしたプレイヤーは、「自分は強いハンドを持っている」と主張しています。フロップが開いたとき、こちらが再度ベットをすることで相手に対して「まだ強さを保っている」という圧力をかけられるわけです。相手は「この人、まだ強いハンドなんじゃないか」と考え、ヒットしていなければ簡単にフォールドするケースが多くなるため、Cベットはポットを獲得しやすい戦略になり得ます。2. Cベットのメリット1. 強いハンドでポットを大きくするプリフロップの段階でレイズをしているアグレッサーは、そもそも強いハンドを含んだレンジを持っています。フロップでセットやトップペア以上のハンドが完成しているなら、ベットをしてポットを膨らませ、相手からのバリューを引き出すのが狙いです。2. ポットの確保(フォールドを誘う)現状こちらが勝っているハンドでも、ターンやリバーで逆転される可能性は常に存在します。相手に“ただ見”を許さないためにも、フロップでベットを打ってフォールドを誘うことで、早い段階でポットを確保できるメリットがあります。3. 相手のフリーカードを与えない相手がフラッシュドローやストレートドローを持っている場合、こちらがチェックしてしまうと相手に無料でターンカードを見せることになります。Cベットを打てば、コールまたはレイズで応酬させる形となり、タダでドローを進められるリスクを減らせます。3. Cベットのデメリット1. Cベットを打ちすぎると毎回のようにCベットをしていると、相手が強く当たっている場合にレイズを返されて多くのチップを失ったり、ターン・リバーでのアクションに耐えられずフォールドが増えたりします。結果的に余計なチップをロスすることも。2. Cベットを打たなさすぎるとせっかく強ハンドを持っているときもポットが膨らまず、十分なリターンを得られません。また、相手にフリーカードを与えて逆転を許す確率も上がります。4. Cベットはどれくらいが適正?一般的に、適正頻度は約60%前後ともいわれます。実際はボードテクスチャや相手のタイプによって変化するため、一概には言えませんが、 「とりあえず毎回打つ」 ようなプレイスタイルは上達の妨げになるでしょう。以下のケースに該当する場合は、Cベットを打つ場面が多くなるとされています。自分のハンドが強いときここでは相手のKヒット(トップペア)やミドルペア、あるいはストレートドローなどからもバリューを取るために CBを打ちます。自分のハンドはそこまで強くなくても、ボードが自分に有利なときあなたはバックドアフラッシュ・ストレートドローも持っているので、完全な空気ハンドではありません。ポットの1/3サイズ程度のCBを打ってフォールドを狙う、あるいはターン以降の展開を見ていく形になります。相手にフリーカードを与えたくないとき相手のAヒット(弱キッカー)やフラッシュドロー、ガットショットドロー(76など)に向けてCBを打つのが定石。※ベットサイズはポットの1/3~1/2あたりが多用されます逆にCBを打つべきでないシチュエーションとしては、相手が有利なボードで、自分は何も持っていないときローカードでつながりやすいボード([6h][5s][4c]など)は、BBのコールレンジにヒットしている可能性が高い。自分が全くヒットもドローもないなら、チェックを選んだほうが損失を抑えられるケースが多い。マルチウェイ(複数人参加)の時で何も持っていないときマルチウェイではポットサイズが大きくなりやすく、コールされる確率も上がります。強いハンド以外でのCBはリスクが高い場合が多いです。まとめポーカーで勝ちを重ねるには、フロップの立ち回りがとても重要です。CBをバランスよく使いこなし、状況に応じて打つ・打たないを正しく判断できるかどうかが、プレイヤーとしての成長を左右すると言っても過言ではありません。ぜひこの記事のポイントを参考に、実際のプレイで試してみてください。

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