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【今日から実践】POKER Q’zで学ぶ、初心者から上級者まで伸びるトーナメント勉強法!トーナメント

【今日から実践】POKER Q’zで学ぶ、初心者から上級者まで伸びるトーナメント勉強法!

トナメは「運ゲー」ではないトーナメントはどんどんブラインドが上がっていき、スタックが減っていきます。減っていく自分のスタックを悲しそうに見つめ、「ああ、そろそろオールインしなきゃ……」と仕方なくオールインし、負けてしまうことも多々。「ああ、トナメってやっぱ運ゲーだな」そう思っていませんか?ここで断言します。トナメは決して「運ゲー」ではありません。さあ、ここであなた自身のプレイを振り返ってみましょう。トナメのオープンレンジとしてリングとは異なるオープンレンジで戦えたかスタック量に応じてオープンレンジを柔軟に変更できたか入賞までの人数や周囲のスタックを把握できたかICMを考慮した判断をできたかバブルラインでうまく立ち回ることができたか正しいオールインの判断をできたかもしここに挙げたことの意味が分からなかったら、それはあなたのトナメの勉強不足の証拠です。トナメの基礎的な考え方なので、少し勉強すればすぐに理解することができます。「知っている」か「知らない」かで大違いなので、いち早くこの差を埋めましょう。また、もちろんですが上に挙げた点以外にも、考慮すべき点はたくさんあります。普通のリングゲームと同じようにトーナメントをプレイしても思うようには勝てません。トナメで少しでもいい順位になりたいのなら、「トーナメント用の勉強」をしっかりとしていきましょう。トナメの特徴 ーリングゲームとの違いトーナメントにはリングゲームと大きく異なる点がいくつかあります。まずはそういった点を整理しましょう。①最後まで生き残りプライズを獲得するのが目的トナメとリングゲームでは、そもそもゲームの目的が異なります。リングゲームでは、純粋に手持ちチップを増やすのが目的でした。しかし、トナメでは、できるだけ生き残り、順位に応じたプライズを獲得するのが目的になります。つまり、チップの量とプライズが一致しません。例えば、100人参加するトナメで、5位までに入ればプライズがあるとします。6位から100位の人は、プライズを得られないという点で同じなのです。つまり、この5位と6位の間には決定的な差があります。このように、トナメでは、順位を意識したプレイをする必要があります。②ブラインドが上がっていくリングゲームでは通常ブラインドが一定なのに対し、トーナメントでは時間の経過とともにブラインドが上がっていきます。例えば、開始時のブラインドが50-100で200BBの20,000点を持っていたといます。しかし、これがブラインドがあがって500-1,000になれば同じ20,000点もたったの20BBになってしまいます。つまり、ブラインドが上がっていくということは、チップの価値が減っていくということに他なりません。自分や相手のスタックが何BBなのかを正しく把握し、それを意識したプレイをすることが大切になります。③アンティがあるトーナメントでは、リングゲームと違い「アンティ」があります。これはブラインドとは別で、予めプレイヤーが支払いポットに入れておくチップのことです。通常は、BBと同額の「アンティ」をBBの人が支払うことが多いです。つまり、トーナメントではSB(0.5BB)、BB(1BB)、アンティ(1BB)の計2.5BBが最低限ポットに含まれることになります。このようにリングゲームの1.5BBに比べてポットが大きくなるため、参加した際のリターンが大きくなります。④レーキがないリングゲームでは通常ポストフロップでポットから一定額の「レーキ」が徴収されますが、トーナメントには「レーキ」がありません。したがって、こちらも先ほどと同様、ポストフロップでポットが減ることが無いため、ポストフロップで進むリターンが大きくなります。このように、基本的なルールという点でも、トナメとリングゲームは大きく異なります。すると当然、戦略もトナメとリングゲームでは大きく異なります。この点をしっかりと頭に入れたうえで、リングゲームとの違いに着目して勉強を進めていくことが大切です。では次に、何から勉強をしていけばいいのかについてみていきましょう。トナメはプリフロが9割!?トナメの勉強、何から勉強をしていけばいいのか……。結論からいいます。圧倒的に、プリフロです。トナメはプリフロが9割です。四の五の言わずにとにかくプリフロの勉強をしましょう。……といってもさすがに乱雑だと思うので、なぜここまでプリフロを重要視するかの理由を簡単にご説明します。先述の通り、トナメはブラインドが上がっていくため、少ないスタックでプレイすることが非常に多いです。このため、プリフロでオールインになる機会が格段に多くなります。こういったプリフロでのオールインの判断を誤れば、それは致命的なミスになります。今までの苦労が全て水の泡です。これは非常に耐え難いですね。トナメのプリフロはリングのプリフロに比べて異なる点が多く、トナメならではのことも多分に考慮に入れる必要があり、複雑です。プリフロの勉強を通し、トナメの基本を学んでいきましょう。では、ここで3つだけ具体例を見てみましょう。・例① 入賞直前のオールイン判断現在サテライトトーナメントに参加していて、なんとあと一人飛べば(敗退すれば)入賞(プライズを獲得できる)という状況だとします。あなたのスタックは後ろに10BBで、BBで[Ah][Kd]が配られました。BTNのチップリーダーから50BBのオールインを受け、他の人は全員フォールドしました。残りの人のスタックは、UTGとCOが20BB、SBが10BB、HJが2BBです。選択肢はオールイン or フォールドですが、あなたはどちらのアクションをとりますか?(本シチュエーションは POKER Q’z のレッスン内容に基づいています)……正解は、フォールドです!「え?AKを降りるの?」と思った方、それではトーナメントで勝てません。ここでオールインを受けるのは、明らかに大損です。状況を整理すると、あと一人飛べば入賞という場面で、たった2BBしかないHJの人が今にも飛びそうです。つまり、何もしなくでもHJが飛んで自分が入賞できる可能性が高いということです。AKは確かにとても強いハンドですが、それでもBTNのオールインレンジ全体に対して60%程度の勝率しかありません。何もしなくても入賞できそうな場面で、約40%で敗退してしまうような賭けをするのは明白に損です。もしオールインしてしまいそうだったなら、今すぐに認識を改めましょう。・例② BBディフェンスまだ入賞順位までは遠い普通の状況だとします。あなたのスタックは50BBで、BBで[9d][4d]が配られました。同じく50BB持ちのUTGから2.3BBのオープンをされ、前の人は全員フォールドしました。あなたはどんなアクションをとりますか?レイズ or コール or フォールド……正解は、コールです!「え?94sって弱くない?」と思いましたか?しかし、トーナメントではアンティがあるため、BBはかなり多くのハンドでディフェンスすることができます。今回のような2.3BBのオープンに対しては、追加で1.3BB払うだけで、1.3BB×2 + 2.5BB(ブラインド+アンティ) = 5.1BB 分のポットを争うことができます。ここでBBディフェンスのスーテッドハンドについて、驚きの事実をお伝えします。オープン額が小さい場合は、BBは全てのスーテッドハンドでコールすることができます。なんと、「全て」です。アンティのおかげで、これほどまでにBBのディフェンスレンジは広くすることができます。しかしこれも注意が必要で、オープン額が3BBなど、大きかった場合はスーテッドハンドでも弱い部分は一部降りた方がよいです。こういった風に、トーナメントで勝ち上がるためには、トーナメントの特徴を正しく把握し、状況に応じた柔軟な対応をする必要があります。・例③ トナメ中盤でのオールイン判断 (発展)ここで発展的な例を一つだけとりあげます。難しいと思った方は、気にせずに読み飛ばしてください。あなたは40,000点を持ってトーナメントにエントリーしました。順調にチップを増やしてトーナメント中盤戦、プレイヤーは残り1/3くらいで、平均スタックは120,000点。ブラインドは3,000-6,000まで上がってます。あなたは120,000点(20BB)持ちでLJから14,000点(2.3BB)のオープンレイズをして、SBが120,000点のオールイン。これに対し、あなたはAXoのどこまでオールインコールをしますか?AKo、AQo、AJo、ATo、A9o…………正解は、AJoです!GTO Wizardで計算された期待値によるとAJoのコール:1.32BBの得AToのコール:±0(ただしほとんどフォールド)A9oのコール:1.37BBの損という風になってます。「たかだか1BBちょっとのミス、大したことない」と思う人もいるかもしれません。しかし、”1.3BB”というのは、この状況で点数にするとなんと約10,000点の違いなのです。ここでAJoをフォールドした人も、A9oをコールした人も、トーナメント参加当初は40,000点しかない自分のスタックのうち10,000点を損するようなとてつもないミスをしたようなものなのです。このように、トナメではどんどん時間が経過しブラインドが上がっていくにつれ、ひとつのミスが致命的になっていきます。・やはり、トナメはプリフロが9割ここまでいくつかの具体例を紹介してきましたが、とにかくトナメはプリフロが9割です。今すぐプリフロの勉強を始めましょう。……と啖呵を切ってみたものの、「そんなこと言われたって難しいよ」と多くの方は思われたかもしれません。実際本記事の執筆者自身も当初はそう思いました。しかし、そんなあなたにおすすめの勉強方法があります!トナメの効率的な勉強方法ここまでトーナメントについてたくさん触れてきましたが、ここで皆さんに効率的な勉強方法をご紹介します。まず皆さんは今どんな風にポーカーの勉強をしていますでしょうか。そもそもポーカーの勉強などしていない人もいるかもしれません。とにかく実戦をして、終わったあとに振り返るという人もいるかもしれません。もちろん実戦後の振り返りは大事ですが、ハンド数をこなせない自分一人で正解が分かりにくい限られたシチュエーションの練習しかできないなど、どうしても非効率になってしまいます。書籍やYoutubeなど、自分で勉強できるやり方はたくさんあると思いますが、今回特に私がおすすめしたいものがあります。それは、“ポーカー学習アプリ”です。ポーカー学習アプリを使えば、電車の中など隙間時間で少しずつ進めることができる短時間で多くのハンドを練習できる必ず正しい答えを教えてくれるなど、自分一人でも効率的に勉強することができます!・ポーカー学習アプリ POKER Q'zここで、皆さんにおすすめしたいアプリがあります。それが"POKER Q'z" です。POKER Q'z - ポーカー学習&スキル診断アプリPOKER Q'zは、最新のAIを用いて楽しく、分かりやすく、ポーカーを学べるアプリになっています。私がこのアプリでとにかくおすすめしたいポイントは、「教科書のように学べる」というこです。「どうせアプリだから雑なんでしょ?」とは思わないでください。開発者たちで「どうすればポーカーが強くなるか」を真剣に考えて、様々なクイズやレッスンを搭載しています。トーナメント編のレッスンもございますので、基礎から着実にトーナメントについても学ぶことができます。バブル(入賞直前)や序盤・中盤といった状況別の戦略を、「レッスン → 実践 → 解説」の流れで効率よく身につけられます。特にトーナメントで最も重要なプリフロップ戦略を中心に、基礎から応用までしっかり学べる構成になっています。その他にもクイズ形式で楽しく学べるレベル別のレッスンで基礎から丁寧に学習できるキャラクターが分かりやすく解説してくれるAIに質問ができるなど、気軽にできるアプリとなっていますので、まずはとにかくインストールしてみてください。例えば、先ほどあげた例①についても、レッスンの中でこのように分かりやすく解説されています。まとめ本記事では、トーナメントの基本と、勉強方法についてご紹介しました。トーナメントで勝つためには欠かせない部分ですので、しっかりと覚えておいてください。普通のリングゲームと同じようにトーナメントをプレイしても思うようには勝てません。「トーナメントはプリフロが9割」です。ぜひ、POKER Q'zを使って基礎から一歩ずつトナメの勉強をしていきましょう!

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【トナメ勢必見】バックドアドローまで考慮したフロップの勝率概算方法トーナメント

【トナメ勢必見】バックドアドローまで考慮したフロップの勝率概算方法

はじめに : ポーカートーナメントの勝率計算とはポーカートーナメントでプレイしていると、「この場面でオールインコールすべきか?」とか「ここでギリギリのコールが得なのか?」なんて悩むこと、ありませんか?特にスタックが浅く、フロップ時点で大きな決断を迫られる場面では、少しでも正確な勝率を知っておきたいところですよね。そんなときに役立つのが、ポーカー界隈でよく知られる『2%4%の法則』。これを使えば、アウツ(あと何枚で自分の手が完成するか)さえ把握できていれば、ざっくりとした勝率が頭の中で素早く計算できてしまいます。「2%4%の法則」は以下の通り:• ターン時点での勝率(残り1枚):アウツ数 × 2%• フロップ時点での勝率(残り2枚):アウツ数 × 4%たとえば、フロップで8枚のアウツがあるなら、リバーまでに役を完成させる確率は約32%(8×4%)となります。非常にシンプルで覚えやすいですよね。ところが、ここで一つの落とし穴があります。フロップ時点の勝率は、単純なアウツ計算では少し誤差が出やすいんです。なぜなら、この段階では「バックドアドロー」をはじめとする、ターンとリバー両方で引かなければ完成しない複雑な引き目も絡んでくるからです。特にトーナメントでは、スタックが浅いとフロップ後にオールインを打たれ、あなたは「コールかフォールドか」の二択に迫られるシビアな場面が多発します。こういうときは、ちょっとした勝率の違いが期待値に大きく影響することも珍しくありません。本記事では、そんな「バックドアドロー」まで考慮して、フロップ時点での勝率をもう一歩正確に見積もるための方法をご紹介します。これを身につければ、あなたのトーナメント戦略がワンランク上がること間違いなしです!バックドアドローの確率計算方法バックドアドローとは、簡単に言えば、「ターンとリバー、両方で必要なカードを引いて完成するドロー」のことです。たとえば、フロップでスート2枚しか揃っていないが、ターンとリバーで同スートが引ければフラッシュになる、なんてパターンですね。計算の仕組みはちょっとややこしいかもしれませんが、ポイントだけ押さえておきましょう。• 残りデッキは通常45枚(あなたの手札2枚+ボード3枚+相手ハンド2枚を除外)。• ターンとリバーで引く2枚の組み合わせは45×44÷2=990通り。• 特定の2枚を引ける確率は、1/990(約0.1%)です。たとえば、あなたが[Kd][Qs]を持っていて、ボードが[As][7h][2d]で、JとTが揃えばバックドアストレートが完成するとしましょう。Jは4枚、Tも4枚あるため、JとTを両方引く組み合わせは4×4=16通りです。よって16×0.1%=約1.6%が理論値ですが、相手が必要カードを持っている可能性も考慮すると、実際には約1.5%程度になると見積もるのが妥当です。このように、バックドアドローはせいぜい数%程度の小さなエッジですが、トーナメント後半などシビアな局面では、この1.5%の差が明暗を分けることもあるんです。フロップ勝率をざっくり計算する「実用ルール」実戦でいちいち細かい確率を計算するのは大変ですよね。そこで、以下に示すのは、フロップ時点での勝率を「ざっくり」計算するための簡易ルールです。完璧ではありませんが、実戦では大いに役立ちます。基本ルール該当する条件があれば、その勝率分を加算する。複数条件があれば全て足し算。ただし、当てはまりすぎると誤差が大きくなるので注意!勝率要素一覧ドロープラスする勝率1 オーバーカード+12%ガットショットストレートドロー+16%バックドアフラッシュドロー+4%バックドアストレートドロー+1.5%×組み合わせ数1. 1 オーバーカード : +12%(自分が相手のトップペアを上回る可能性のある高カード1枚)※オーバーカードが複数あれば、その数×12%で加算2. ガットショットストレートドロー : +16%(内側ストレート完成待ち)3. バックドアフラッシュドロー : +4%(フロップに2枚同スート+自分の手札1枚同スートがある場合)4. バックドアストレートドロー : +1.5%×組み合わせ数(特定の2枚を連続して引ければストレート完成)これらをうまく組み合わせれば、フロップでの勝率がおおまかに分かります。もちろん、強力なフラッシュドローやオープンエンドストレートドローなどは、この計算方法だと誤差が大きくなりますが、その場合はそもそもフォールドする必要が薄い状況が多いので、あまり問題にはなりません。実例で比較してみよう例1あなた : [Ad][4d] vs 相手 : [Kc][Jh]ボード : [Jc][5h][2d]• 1オーバーカード(A) : +12%• ガットショット(3を引くとストレート) : +16%• バックドアフラッシュドロー(♦2枚) : +4%合計:12% + 16% + 4% = 32%実際の勝率は31.21%なのでほぼドンピシャです!例2あなた : [Kh][8s] vs 相手 : [As][Qs]ボード : [Qh][9d][6h]・相手のQヒットに対する1オーバーカード(K) : +12%• バックドアフラッシュドロー(♥2枚) : +4%• バックドアストレートドロー(J,TとT,7と7,5の3パターン) : +1.5%×3=4.5%合計:12% + 4% + 4.5% = 20.5%実際の勝率は20.87%と、これまた非常に近い値になっています。まとめトーナメント中、フロップでの判断はスピードと精度が求められます。今回紹介した方法を身につけることで、あなたは「この状況、コールしたらどのくらい勝てるかな?」といった疑問に即座に答えられるようになるはずです。もちろん、これらはあくまで近似値であり、完璧な計算方法ではありません。でも、5秒以内に意思決定を迫られる実戦の現場では、この「ザックリ計算」が大いに役立ちます。さらに、ポットオッズや期待値と組み合わせれば、より賢い選択が可能になるでしょう。小さな積み重ねが、長いトーナメントを通して大きなEV(期待値)の差となって現れます。是非、この計算法を自分のプレイに取り入れて、次のトーナメントで「ここはコール!」と胸を張って決断してみてください。きっと、その一歩があなたをより強いプレイヤーへと成長させてくれるはずです。

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