ポーカーをプレイしていてが入ったとき、や相手から 「トゥワイス?」 と聞かれた経験はありませんか?でよく登場する選択肢ですが、初めて聞くと「何の?」「やった方が得?」と戸惑いがち。この記事ではトゥワイスの意味・進行手順・期待値・への影響・断る時の判断基準まで初心者向けに整理します。
トゥワイスとは?
トゥワイス (twice) とは 「run it twice」 の略で、以前に全員がオールインしたときに、残りのを 2 回開いてそれぞれの結果でを分割するオプションのことです。
主な目的は (運の振れ幅) を小さくすること
主にリングゲーム () で採用される
オールインしている全プレイヤーが同意すればボードが 2 回開かれる
「限定」「3 回以上開きも可」など、カジノ / ポーカールームによってルールが異なる
同意が必要なので、片方が拒否すれば 1 回 (通常通り) で決着。事前に「トゥワイス OK のテーブルかどうか」を確認しておくとスムーズです。

トゥワイスはどう進行する?
具体的にどんな流れで進むのか、典型例で見てみましょう。
オールインが発生 ( / 時点)
ディーラーがトゥワイスの可否を確認
全プレイヤーが同意 → トゥワイス確定
をしてからボード 1 回目を進行 (ターン → リバー)
結果を記録し、ポットの半分が決着
ボードをリして 2 回目を進行 (新しいターン → リバー)
残り半分のポットも決着
1 回目と 2 回目で勝者が分かれた場合、両者がポットの半分ずつを獲得する 「」 となります。両方とも同じプレイヤーが勝てば、当然そのプレイヤーがフルポット獲得。
トゥワイスは損なの?得なの?
結論から言うと、チップ (期待値) は変わりません。トゥワイスは「振れ幅を小さくする」だけで、長期的な勝ち負け期待値はトゥワイスをしてもしなくても同じです。
ターンでオールインが入った状況で計算してみます。例: 相手が現状勝っており、自分が勝つには AhAdAcJsJc の 5 枚のうちいずれかを引く必要がある (= 5 )。残りデッキは 44 枚。
① トゥワイスしない場合: 自分が勝つ確率 = 5 / 44 → 期待値 = ポット額 × 5/44
② トゥワイスする場合: 2 枚連続で引いて両方アウツ = (5×4) / (44×43) = 5/473。片方だけアウツ = (5×39×2) / (44×43) = 195/946。期待値は両方勝ち = ポット全額、片方だけ = ポット半額なので、
1 × (5/473) + (1/2) × (195/946) = 5/44
こちらも結局 5/44 と一致。やフロップでオールインが入った場合も同じく期待値は不変であることが知られています。
トゥワイスで分散が減る仕組みは?
「期待値は同じだが、分散は減る」というのが核心。これは「独立試行を 2 回にすることで、両極端な結果が出にくくなる」という確率論の基本性質です。
1 回試行: 「全勝 or 全敗」の 2 通り → 振れ幅最大
2 回試行 (= トゥワイス): 「全勝 / チョップ / 全敗」の 3 通り → チョップが緩衝材になる
3 回試行 (= スライス): 「全勝 / 2 勝 1 敗 / 1 勝 2 敗 / 全敗」の 4 通り → さらに緩衝
つまり、ポーカーで 「実力差はあるけど 1 発勝負は嫌だ」 という場面でトゥワイスを使うと、長期的な期待値はそのままに、その日の振れ幅だけを抑えられる、というのが原理です。

トゥワイスとレーキの関係は?
注意したいのが レーキ (カジノの取り分) の扱いです。ルームによっては、トゥワイスをするとレーキが余計にかかるケースがあります。
分割ポット扱いになる: 一部のルームは 2 回開きを 2 つのポットとみなし、それぞれにレーキを取る方式
1 ポット扱い: 別のルームは 1 つのポットとして 1 回分のレーキで済む方式
キャップに到達済み: ポットレーキがキャップ済みなら、トゥワイスしても追加レーキは発生しない
分散を減らせるメリットがあっても、レーキが余計に取られるとトゥワイス自体が EV マイナスになる可能性も。レーキの仕組み を理解した上で、テーブルのルールを確認しておきましょう。
トゥワイスを断るべき場面は?
トゥワイスを同意するか拒否するかは、自分の状況によって変えるのが合理的です。
同意した方が良い場面:
自分がエクイティで勝っていて、確実に取りに行きたい (= 振れ幅を抑えたい)
大きなポットで分散の影響を抑えたい
レーキ追加なし、または影響が小さいルーム
拒否した方が良い場面:
自分がエクイティで負けていて、一発逆転を狙いたい (= 振れ幅を最大化したい)
レーキが大幅に増えるルームで、相手から提案されたとき
気分転換を兼ねた一発勝負を楽しみたいとき
上手いプレイヤーは「自分が EV 的に勝っている時はトゥワイス受ける / 負けている時はトゥワイス拒否」と機械的に切り分けるケースもあります。
スライスやノックって何?
トゥワイス以外にも、ボードを複数回開くオプションはいくつかあります。
スライス (run it three times): ボードを 3 回開く。さらに分散を抑える。トリプルとも呼ぶ
クアッド (run it four times): 4 回開き。ハイステークスのキャッシュゲームで稀に登場
ノック (run it once): あえて 1 回で勝負。トゥワイス提案を断る時の表現
3 回以上のオプションを採用しているルームは少なめですが、ハイステークスのプライベートゲームや一部のオンラインキャッシュでは選べることがあります。
トゥワイスに関するよくある質問
Q. でもトゥワイスは使える?
A. 基本的にトーナメントでは使えません。トーナメントはチップが賞金期待値 (ICM) に変換される構造のため、ポット分割の運用が複雑になることが理由。リングゲーム限定のオプションと覚えておきましょう。
Q. オンラインポーカーでもトゥワイスはできる?
A. 多くの主要オンラインキャッシュサイトでは選択可能。自分の設定画面で「Run it twice」を有効にしておけば、相手が同意したときに自動でボード 2 回開きになります。
Q. 1 回目の結果を見て 2 回目を変えられる?
A. 変えられません。1 回目と 2 回目はボードのみが違い、ハンドや状況は同一のままシャッフルし直してターン以降を進行する仕組み。は発生しません。
Q. 全員同意しないとダメ?
A. はい、オールインに絡む全プレイヤーの同意が必須です。1 人でも拒否すれば通常通りボードを 1 回開いて決着します。
まとめ
トゥワイスは「振れ幅を小さくしたいときに使う、リングゲーム限定のオプション」。覚えるべきは次の 3 点。
期待値は変わらない: 1 回開きと 2 回開きで EV は同じ
分散は減る: 「全勝 or 全敗」がチョップに緩和される
レーキ確認: ルームによっては 2 回開きで追加レーキが発生する場合がある
「分散を抑えて安定したセッションを楽しむ」「あえて拒否して一発逆転を狙う」など、状況に応じて使い分けるのが上達の近道。レーキ や エクイティ の仕組みと組み合わせて、リングゲームでの判断力を伸ばしていきましょう。
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