「天才、覚醒。」年間1000万円以上勝つ学生最強プレイヤーの思考とメンタルの裏側
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「天才、覚醒。」年間1000万円以上勝つ学生最強プレイヤーの思考とメンタルの裏側

CLOViZ 広報チーム
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こんにちは!CLOViZ株式会社の広報担当です!
今回は、ライブキャッシュゲームで累計1,000万円を勝ち取り、戦略研究と情報発信の内容から“学生最強”と呼ばれるDramaさんにお越しいただきました!
大学休学を決断し、韓国・カンボジア・アメリカを転戦した3年間で、どのように実力と視座を拡張してきたのか。急成長を遂げた思考法・メンタル術をご紹介していきます!

1. 休学して海外遠征で腕を磨いた大学生プレイヤー

――まずは自己紹介をお願いします!

Dramaさん
北海道大学理学部数学科3年の Drama と申します。ポーカー歴は約3年で、高校の卒業旅行で友人から教わったことがきっかけでポーカーに出会いました。不完全情報ゲームの奥深さと、相手の思考を上回った瞬間の手応え、駆け引きの面白さに魅了を感じ、大学入学後は数学よりもポーカーに夢中になりました。

大学2年の冬には「本気で打ち込みたい」との思いから1年間の休学を決断し、ラスベガス・韓国・カンボジアを転戦しました。ラスベガスでは「Amu 精鋭隊」という企画に参加し、3か月で約500万円を獲得できたことが現在の自信の源になっています。現在は自身で立ち上げた、北大ポーカーサークル SECOND NUTS にて、ポーカーの研究に没頭しています。

2. 3年間で「学生最強」と呼ばれるまでの急成長の要因

――最初からポーカーで簡単に勝てたみたいなことはないと思うのですが、3 年ほどで学生最強と称されるまでに急成長できた要因は何でしょうか?

Dramaさん
最大の要因は強いプレイヤーのコーチングを受けられたことです。私は“センス型”ではなく、始めた頃は戦略を組み立てる思考もなく、バランスも理解していませんでした。ポーカーを始めて半年ほど経った頃にPeeeajeさんのコーチングを受け始め、一般的なレクリエーショナルプレイヤーには勝てるようになりました。さらに半年後にはAmuさんのコーチングを受けました。Amuさんは均衡 (GTO)理解が深いだけでなく、思考が非常に洗練されていて、僕の出会った中で最も強いプレイヤーだと感じたのを覚えています。

ポーカーでは均衡 (GTO) とエクスプロイトの両方を理解することが不可欠です。前者は努力次第で身に付きますが、後者は良い教材や師に恵まれなければ身に付けるのが難しいと考えています。

ーー弱い状態で強い人を見抜くのは難しいと思ってるのですが、どのように判断したら良いですか?

Dramaさん
結局は発言内容の論理的整合性で判断するのが現実的です。私はプレイヤーの実力をWinrateで測るのが理想だと思いますが、実際にはサンプルが足りない場合が多いので、まずは発言に論理破綻がないかでふるいに掛けます。論理に矛盾がある人を除外すると、最終的にはまともな人しか残りません。その中から自分と相性が良く、信頼できる人を選ぶのが最善だと考えています。

3. 思考の三段階進化:均衡理解からエクスプロイトへ

――ポーカーを始めた最初の頃から現在までのプレイ中の思考はどのように進化しましたか?

Dramaさん
ポーカーを始めた直後は、バランスという概念が皆無で、自分のハンドだけを拠り所にプレイしていました。

  • リバーではバリューベットとブラフのサイズがまったく異なる
  • 意図が相手に丸見え

という“最弱”状態です。

次に、レンジ全体でバランスを取れるようになりました。具体的には

  • バリューとブラフのサイズが統一される
  • すべてのベットサイズ/ラインにブラフを織り込めるため均衡(GTO)ライクな打ち方になる

最終段階では、均衡思考を“基盤”としながら 意図的にバランスを崩して相手を搾取できるようになりました。具体的には

  • ブラフはブラフEVが最大化するサイズ
  • バリューはバリューEVが最大化するサイズ
  • ベットラインも各EVが最大になるパスを選択
  • それでいて相手に偏りを悟らせない

この3段階で進化しました。

4. 論理的思考を鍛えるワークフロー

――Youtubeでの企画「ヘッドホンポーカー」でアクション毎の思考を説明されていましたが、どのような思考過程を経て最終的なアクションを決定していらっしゃるのか。また、その流れを鍛えるコツがあれば教えていただけますか?

Dramaさん
まずは「自分がどのアクションで迷っているのか」をはっきりと言語化するところから始めます。具体的には、「チェックとベット33%で迷ってます」と宣言するイメージです。続いて、その二つの選択肢について メリットとデメリット を整理し、均衡(GTO)と比較した場合にチェック EV とベット EV がどのように変化するかを考えます。例えば自分がマージナルハンドを持っているとしたら、「ベット 33 % を選択するとレイズが多く返ってくる可能性が高く、このハンドではレイズにコールできないのでマイナスポイントとなり、ベット EV は低下。一方、チェックした場合はターンでプローブベットがあまり飛んでこないと予想されるためプラスポイント。したがって今回はチェック EV がベット EV を上回りそうなため、チェックを選択」と説明する流れです。この

  1. 選択肢を列挙する
  2. 各選択肢の EV 変化を説明する
  3. その結果どちらを選ぶのか結論づける

という3ステップで整理すると論理が一気にクリアになります。

チェック 33 % という数字がどこから導かれたのかを説明する際には、「ここは均衡のサイズを示している」と明確にし、今回はエクスプロイトとして均衡から外れたサイズを選択する、というように「今は均衡とエクスプロイトのどちらの戦略について語っているのか」を常に明示する癖をつけていただけると良いかと思います。

5. メンタル管理とライブキャッシュでの立ち回り

――海外で約500万円ほど勝ったご経験をお話しになりましたが、ライブキャッシュは分散が非常に激しいですよね。どのようにメンタル管理されていますか?

Dramaさん
メンタル管理はポーカー戦略の勉強と同じくらい重要だと考えています。ライブキャッシュを打つなら、なおさら欠かせないです。
私が気をつけているのはまず規則正しい生活です。

ポーカープレイヤーはテーブルが良いと離れづらく、睡眠時間が乱れがちですが、睡眠不足でプレイしないのは鉄則です。ひとつのセッションを終えたら、アラームを掛けずに「ぐっすり寝た」と感じるまで眠ります。私はふだん朝食を取らない派ですが、稼働日の朝は必ず食事を取ります。そして筋トレをしてシャワーを浴び、準備してから会場へ向かう。これが基本の流れです。

筋トレは脳を活性化させ、自己肯定感も高めます。怠惰な生活は頭の回転を鈍らせ、メンタルにも悪影響を与えますので、「お手本のような生活リズム」を目指すことを強くおすすめします。

――Dramaさんはそもそもティルトすることがあるのでしょうか?もしティルトした場合、どのように対処されますか?

Dramaさん
稀にティルトしない人もいると聞きますが、私はティルトします。とはいえ、相手に理不尽な形で負けた時ではなく、自分の明確なミスプレーに気づいた時に精神的にきますね。気分が悪いと感じたらすぐに席を立ち、外を散歩して景色を見たり音楽を聴いたりしてリフレッシュします。テーブルに戻っても集中できないと判断したら、その日はプレイを切り上げて帰ります。ただし卓が良い場合は続行するかどうかを天秤に掛けます。

また、すべてのプレイラインをメモしています。相手のリークとなりそうなラインを見かけたら即座に記録し、卓の 9 人それぞれにあだ名を付け、観測した特徴をメモします。その下に自分のハンドレビューを書き、翌朝見直して当時の思考とズレていればメンタル由来の偏りとして蓄積します。そうすれば、自分の癖に合わせた対策をプレイ中に講じることができます。

6. 休学がもたらした視野とこれからのビジョン

――1年間休学してポーカーに専念された経験は、いま振り返ってみてプラスになったのでしょうか?また、現在ポーカーをどのように位置づけていらっしゃるのか、そして将来はどのような形でポーカーを続けたいですか?

Dramaさん

休学して本当に良かったと感じています。もし大学生で休学を迷っているポーカープレイヤーがいたら、ぜひ検討してほしいです。若くて体力があり、好奇心も成長意欲も高い時期に 1 年間ポーカーに没頭できるのは大きなアドバンテージです。実力は飛躍的に伸びますし、就職活動で致命的なマイナスになることもほとんどありません。

休学期間中に実力が大幅に向上しましたが、「1 年も打てば飽きるだろう」という想定は外れ、むしろポーカーの面白さが増しました。現在は目標とするプレイヤーを超えることを目標に、さらにのめり込んでいます。当然大学は卒業する予定ですが、私の人生のポリシーは「今一番楽しいことを突き詰める」ことです。先の保証や定年後の楽しみに人生を預けるより、いつ死ぬか分からないのだから“今”を最大化したいと考えています。

将来もポーカーを「トップ・オブ・トップを目指す舞台」として日本で過ごす時間や友人との交流も大切にしつつ、必要に応じて海外でプレーする予定です。

7. これからポーカーを始める人へーGTOは正解ではなく“基準”

――最後にポーカー初心者や、勉強中だけど伸び悩んでいる人へアドバイスをお願いします!

Dramaさん
思っている以上にGTOは重要で後悔は絶対にしないので徹底的に勉強することをお勧めします。

「相手は GTO じゃないから勉強しても意味がない」というのは大きな誤解です。基準を知らないままでは、どこがズレなのかさえ判別できません。まず基準を学び、そのうえで相手の偏りを見つけ、意図的にバランスを崩してエクスプロイトする。これが上達への王道だと思います。

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会社概要

名称    : CLOViZ株式会社

所在地   : 東京都世田谷区赤堤4丁目13番7号

設立    : 2024年5月7日

代表取締役 : 真崎 颯太郎

URL    : https://cloviz.co.jp