
ポーカーの役一覧表 | 強さや出る確率を始めたての初心者にも分かりやすく解説

CLOViZ株式会社最高執行責任者 | POKER Q'z開発責任者
ポーカーにおいて「どの役がどれくらい強いのか」を正しく理解することは、勝率を上げるうえで欠かせません。ポーカーには多数の役が存在し、それぞれに順位(強さ)と出現確率が設定されています。
本記事ではテキサスホールデムで、基本となるポーカーの役を一覧表形式で紹介し、役の強さの順番や出る確率を分かりやすくまとめました。初心者の方はまず、「どの役がどれくらい貴重か」を知るところからスタートしましょう。
ポーカーの役の強さと出現確率の一覧
以下の一覧は、役の強さ(順位)が上に行くほど強力であることを示しています。また、出現確率はテキサスホールデムで自分が最終的に作るハンドにおける目安(およそ7枚から最適な5枚を作る場合※)として参考程度に示しています。
順位 | 役の名前 | 役の強さ・特徴 | 出現確率(※) |
---|---|---|---|
1位 | ロイヤルフラッシュ | 同じスーツ(♠/♥/♦/♣)でA, K, Q, J, 10の5枚がそろった最強の役。 | 約0.0032%未満 |
2位 | ストレートフラッシュ | 同じスーツで連続した数字の5枚(例:7, 8, 9, 10, J)。 | 約0.0279% |
3位 | フォーカード | 同じランク(数字)のカードが4枚そろう(例:K, K, K, K, ?)。 | 約0.168% |
4位 | フルハウス | 同じランク3枚(スリーカード)+同じランク2枚(ワンペア)の組み合わせ | 約2.60% |
5位 | フラッシュ | 同じスーツが5枚そろう(例:♠2, ♠7, ♠9, ♠J, ♠K)。 | 約3.03% |
6位 | ストレート | 連続した数字の5枚(例:4, 5, 6, 7, 8)で、スーツはバラバラでもよい。 | 約4.62% |
7位 | スリー・カード | 同じランクが3枚(例:9, 9, 9, ?, ?)。 | 約4.83% |
8位 | ツーペア | 2枚ずつのランクが異なるペアが2組 | 約23.5% |
9位 | ワンペア | 同じランクが2枚 | 約43.8% |
10位 | ハイカード | どの役も成立していない5枚の組み合わせ。 | 約17.4% |
※ 上記の確率は、プレイヤーが最終的に作る5枚がその役になる頻度をイメージ化した参考値です。
(例:フルハウスは約2.6%の確率で完成し得る)
それぞれの役について
3-1. ロイヤルフラッシュ (Royal Flush)
- 役の内容: 同じスーツ(♠, ♥, ♦, ♣)のA, K, Q, J, 10がそろったもの。
- 例: [Ah] [Kh] [Qh] [Jh] [Th]
- 特徴: ポーカーの最強役であり、出現確率は非常に低い。ロイヤルフラッシュ同士がぶつかることは極めて稀。
- ポイント: テキサスホールデムで完成すると、カジノやトーナメントによっては特別ボーナスが用意されている場合も。
3-2. ストレートフラッシュ (Straight Flush)
- 役の内容: 同じスーツで連続した5枚(例:5, 6, 7, 8, 9 が全部♠)。
- 例: [Th] [9h] [8h] [7h] [6h]
- 特徴: ロイヤルフラッシュを除いた“連続5枚”の同スーツ版。ロイヤルフラッシュはストレートフラッシュの一部と見ることもできる。
- ポイント: 自分がストフラを作っていても、相手のほうが高い数字のストフラを完成させていたら負ける点に注意。
3-3. フォーカード (Four of a Kind)
- 役の内容: 同じランクが4枚(例:K, K, K, K, 8)。
- 例: [Ks] [Kh] [Kc] [Kd] [8h]
- 特徴: 簡単には成立しないが、フロップ時点で「セット(3カード)」を作り、ターン or リバーで4枚目が落ちるなどで誕生する可能性がある。
- ポイント: 4枚目の同ランクカードが誰かの手札にある場合は作れないため、テーブル状況によっても成立しにくさが変わる。
3-4. フルハウス (Full House)
- 役の内容: 3枚の同ランク + 2枚の同ランク(例:Q, Q, Q, 7, 7)。
- 例: [Qs] [Qh] [Qc] [7d] [7h]
- 特徴: ポーカーでは比較的強い役の部類。2ペアが成長してフルハウスになったり、スリーカードが成長してフルハウスになったりする。
• ポイント: フルハウス同士がぶつかった際は、3枚のランクが高いほうが勝ち。
3-5. フラッシュ (Flush)
- 役の内容: 同じスーツの5枚(例:♣2, ♣6, ♣8, ♣J, ♣K)。
- 例: [Qd] [9d] [6d] [3d] [2d]
- 特徴: 数字は連続していなくてもかまわない。同じフラッシュ同士の場合は、一番高いカードのランクの強弱で勝敗が決まる。
- ポイント: 自分だけフラッシュを狙っている状況なら強力だが、フラッシュが複数人で成立する可能性もあり、キッカー勝負に発展することがある。
3-6. ストレート (Straight)
- 役の内容: 連続した数字の5枚(例:3, 4, 5, 6, 7)で、スーツは何でもよい。
- 例: [Qd] [Jd] [Th] [9c] [8s]
- 特徴: Aを最上位(10, J, Q, K, A)として扱うことも、Aを最下位(A, 2, 3, 4, 5)として扱うこともできる。
- ポイント: 連続部分に穴が空いてはいけない(例:4, 5, 7, 8, 9はNG)。フラッシュが絡むと「ストレートフラッシュ」に昇格する可能性あり。
3-7. スリーカード (Three of a Kind)
- 役の内容: 同じランクが3枚(例:9, 9, 9, K, 2)。
- 例: [Qd] [Qc] [Qs] [3h] [2d]
- 特徴: 「セット(手札にポケットペアを持っていて、ボードにもう1枚出る形)」や「トリップス(ボードにペアがあり、そこに自分の手札が重なる形)」と呼び分けることもある。
- ポイント: スリーカード vs. スリーカードの対決では、ランクの高さで勝敗が決まる。
3-8. ツーペア (Two Pair)
- 役の内容: 異なるランクのペアが2組(例:Q, Q, 3, 3, Jなど)。
- 例: [Qd] [Qc] [3s] [3d] [2h]
- 特徴: テキサスホールデムでは比較的よく出現する中堅クラスの役。
- ポイント: ツーペア同士の場合、まず一番高いペアのランクを比較し、それが同じなら2番目のペア、最後にキッカーで決着。
3-9. ワンペア (One Pair)
- 役の内容: 同じランクのカード2枚(例:A, A, X, Y, Zなど)。
- 例: [Ad] [Ac] [6c] [5s] [2h]
- 特徴: ポーカーで最も頻繁に見かける役。小さなポケットペアがそのままワンペアとして残ることも多い。
- ポイント: ワンペア同士でも、ランクが高いペアのほうが勝つ。さらに同じペアの場合は、キッカー勝負になる。
3-10. ハイカード (High Card)
- 役の内容: どの役も完成していない状態(例:A, K, 8, 5, 2などバラバラ)。
- 例: [Qc] [9s] [5d] [4c] [3h]
- 特徴: 最も弱いハンドですが、相手も何もヒットしておらず、ハイカード勝負になるケースも少なくありません。
- ポイント: 同じ“ハイカード同士”の対決では、最上位のカードから順に比較して決着。
役を覚えるコツ
1. 強い役ほど“そろいにくい”
ロイヤルフラッシュやストレートフラッシュなど、上位の役ほど自然に成立しづらい。
2. まずは“上位から下位”の順番で覚える
「ロイヤルフラッシュ→ストレートフラッシュ→フォーカード…」と強い役から順に覚えると整理しやすい。
3. 確率=貴重さ
フォーカードのように確率が低い役は、それだけ他プレイヤーに負けにくい。逆にワンペアは頻繁に出るので、ただのワンペアでは強い役に負ける可能性も高い。
よくある質問 (FAQ)
Q1. ロイヤルフラッシュ同士がぶつかることはある?
極めて珍しいですが、理論上はあり得ます。実際にプレイしていると、滅多にお目にかかれません。
Q2. A2345はストレート扱い?
はい、Aが下のランクとして扱われる「ホイール」と呼ばれるストレートになります。
ただし、2, 3, 4, 5, 6 などと比べるとランクが最下位扱いになるため、同じストレート同士の勝負では最弱ストレートとなります。
Q3. 同じフラッシュ同士の勝負はどう決まる?
各自のフラッシュに含まれる最も高いカード(キッカー)を比較し、それでも同じなら次に高いカード…というように比べていき、最終的にどちらが高ランクを含むかで決まります。
まとめ
ポーカーの役は、それぞれ出現確率に大きな差があり、確率が低い(レア)ほど強力な役になります。特にテキサスホールデムでは、自分の2枚+ボード5枚=計7枚の中からベストな5枚を選ぶため、複数のプレイヤーが思いがけず強い役を持って接戦になることも珍しくありません。
- 役の強さの順番
ロイヤルフラッシュ → 2. ストレートフラッシュ → 3. フォーカード → … → 10. ハイカード
- 出現確率の違い
- ロイヤルフラッシュやストフラは極めて希少
- ワンペアやハイカードは日常茶飯事
ポーカーを楽しむうえでは、まずこの「役の強さ」の概念が必須です。また、役の強さを理解したら、次はボードとの兼ね合いや相手の持っていそうな役の推測(レンジ読み)にステップアップしていくと、より一層ポーカーが楽しくなります。ぜひこの記事を参考にして、ポーカーの役をしっかりマスターしてください。
初心者のうちは、表を手元に置きながらプレイしても構いません。回数をこなしていくうちに自然と覚えられるので、焦らず確実にポーカーの基本を身につけましょう。役を把握したら、次はポーカーの戦略やプレイングを学んで、さらに実力を伸ばしていってください。
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