Rules · Texas Hold'em
ポーカーのルール(テキサスホールデム)
世界でいちばん遊ばれているポーカー「テキサスホールデム」のルールを、初めての人向けに 1 ページにまとめました。席とブラインド、1 ハンドの流れ、アクションの順番、役の強さ、引き分けとサイドポットまで、この順に読めば 1 ハンドを最後まで追えます。
テキサスホールデムとは
テキサスホールデムは、各自に配られる 2 枚の手札と、全員で共有する 5 枚のカード(ボード)を組み合わせて役を作るポーカーです。目的は、場に集まったチップ(ポット)を獲得すること。勝ち方は 2 つあり、最後まで残って手札を見せ合い(ショーダウン)いちばん強い役を作るか、賭けで相手を全員降ろすかです。このページでは、賭け額の上限が手持ちのチップ全部になる「ノーリミット」を前提に説明します。ほかの種類のポーカーはポーカーの種類で紹介しています。
- 人数
- 2〜10 人。オンラインでは 6 人卓、ライブでは 9 人卓がよく使われます。
- カード
- ジョーカーを除いた 52 枚を 1 組使います。
- 手札
- 1 人 2 枚(ホールカード)。自分だけが見られます。
- ボード
- 表向きに出る共通カード。最大 5 枚で、全員が使えます。
- 役
- 手札 2 枚 + ボード 5 枚の計 7 枚から、いちばん強い 5 枚を選びます。
席とポジション
ディーラーボタン(BTN)は、そのハンドでディーラー役になる席の目印です。1 ハンドごとに時計回りに 1 つずつ動き、ボタンの左隣がスモールブラインド(SB)、その左隣がビッグブラインド(BB)になります。席の呼び方と有利・不利はポジションの解説で詳しく紹介しています。
- BTN(ボタン)
- ディーラー役の席。フロップ以降はいつも最後にアクションできる、いちばん有利な席です。
- SB(スモールブラインド)
- ボタンの左隣。カードが配られる前に SB を出します。
- BB(ビッグブラインド)
- SB の左隣。配られる前に BB を出し、プリフロップは最後にアクションします。
- UTG(アンダー・ザ・ガン)
- BB の左隣。プリフロップで最初にアクションします。
- HJ(ハイジャック)
- CO の右隣の席です。
- CO(カットオフ)
- ボタンの右隣の席です。
9 人卓では UTG と HJ の間に UTG+1・LJ(ロージャック)などの席が入ります。呼び方は店やサイトによって少し違います。
ブラインドとアンティ
ブラインドは、カードが配られる前に SB と BB の 2 人が必ず出すチップです。これがあるので、どのハンドにも最初から取り合うポットがあります。SB は BB の半分にすることが多く、「50/100」のように SB/BB の順で表します。
アンティは、ブラインドとは別に出す参加料のようなチップです。キャッシュゲームでは無いことも多く、トーナメントではレベルが上がると加わるのが一般的です。最近のトーナメントでは、BB の人が卓の全員分をまとめて払う「BB アンティ」が多く採用されています(アンティの解説)。
1 ハンドの流れ
1 ハンドは最大 4 回の賭けのラウンドで進みます。フロップ・ターン・リバーを出す前には、ディーラーが山札の一番上を 1 枚伏せたまま捨てます(バーンカード)。
- 1
プリフロップ手札 2 枚
SB から時計回りに 1 枚ずつ、全員に 2 枚配ります(2 人だけのときはボタンが SB なので、BB から配ります)。手札だけを見て 1 回目の賭けをします。
- 2
フロップボード 3 枚
共通カードを 3 枚まとめて表向きに出し、2 回目の賭けをします。
- 3
ターンボード 4 枚目
共通カードを 1 枚足して、3 回目の賭けをします。
- 4
リバーボード 5 枚目
最後の共通カードを 1 枚足して、4 回目(最後)の賭けをします。
- 5
ショーダウン手札を公開
2 人以上残っていれば手札を見せ合い、いちばん強い役の人がポットを獲得します。
途中でベットやレイズに誰もコールせず、ほかの全員がフォールドしたら、その時点で残った 1 人がポットを獲得してハンドは終わります。手札を見せる必要はありません。
アクションの種類
自分の番では、次のどれかを選びます。プリフロップは BB がすでにベットした扱いなので、BB と同じ額を出すのがコール、それより多く出すのがレイズです。
- チェック
- 賭けずに次の人へ回します。そのラウンドでまだ誰もベットしていないときだけできます。
- ベット
- そのラウンドで最初にチップを賭けます。ノーリミットでは BB と同じ額から、手持ち全部まで賭けられます。
- コール
- 直前のベットやレイズと同じ額を出して、ハンドを続けます。
- レイズ
- 直前のベットやレイズより多く賭けます。上乗せする額には最低額があります(下の「レイズの最低額」)。
- フォールド
- 手札を捨ててこのハンドを降ります。それまでに出したチップは戻りません。
- オールイン
- 手持ちのチップをすべて賭けます。コールに足りなくても参加でき、自分が出した額までのポットを争います(下の「サイドポット」)。
アクションの順番
プリフロップ
- 1UTG
- 2HJ
- 3CO
- 4BTN
- 5SB
- 6BB
BB の左隣(UTG)から時計回りに始まり、SB、BB の順で終わります。誰もレイズしていなければ、最後の BB はチェックしてフロップに進むことも、レイズすることもできます。
フロップ・ターン・リバー
- 1SB
- 2BB
- 3UTG
- 4HJ
- 5CO
- 6BTN
ボタンの左から数えて、まだ残っている最初の人(ふつうは SB)から始まり、ボタンが最後です。フォールドした人は飛ばします。
2 人だけのとき(ヘッズアップ)
2 人で遊ぶときは例外で、ボタンの人が SB、相手が BB を出します。カードは BB から配り、プリフロップはボタン(SB)が先にアクションし、フロップ以降はボタンが最後にアクションします。
ラウンドが終わるとき
全員に一度は番が回ったうえで、残っている全員が同じ額を出し終えた(オールインの人は除く)か、全員がチェックしたらラウンドが終わります。誰かがレイズしたら、すでにアクションした人にももう一度番が回ります。
レイズの最低額(ノーリミット)
ノーリミットでは、レイズで上乗せする額は、同じラウンドで直前にあったベットまたはレイズの上げ幅以上でなければいけません。上限はなく、手持ちのチップ全部まで賭けられます。
レイズの額は「300 にレイズ」のように、上乗せ分ではなく合計の額で言うのが普通です。
例: BB 100 のとき
- 誰もレイズしていないプリフロップの最低レイズは 200(BB の 100 に 100 を上乗せ)。
- 誰かが 300 にレイズした(上げ幅 200)なら、次の最低リレイズは 300 + 200 = 500。
- フロップ以降に誰かが 150 をベットしたら、最低レイズは 300。
手持ちが最低額に足りなければ、残り全部でオールインできます。ただし最低額に届かないオールインは、次のレイズの最低額を変えず、それだけでは、すでにアクションした人がもう一度レイズできるようにはなりません(コールかフォールドを選びます)。リミットやポットリミットなど賭け方が違うルールでは、上限と下限の決まりが変わります。
ショーダウンと役の作り方
リバーの賭けが終わって 2 人以上残っていたら、手札を見せ合います。各自、手札 2 枚とボード 5 枚の計 7 枚から、いちばん強くなる 5 枚を選んで比べます。
手札は 2 枚とも使っても、1 枚だけでも、1 枚も使わなくても構いません。「手札を必ず 2 枚使う」決まりがあるのはオマハなど別のポーカーです。
ボードのハート 4 枚と手札の Q♥ で、A-Q-9-6-3 のフラッシュ。2♠ は使いません。
見せる順番は、リバーで最後にベットかレイズした人が先です。リバーで誰も賭けなかったときは、ボタンの左から順に見せるのが一般的です。負けを認めて、見せずに手札を捨てる(マック)こともできます。
役の強さ一覧
役は 10 種類で、上ほど強くなります。役クイズで 5 問解いて確認したり、役一覧の記事で例と覚え方を読んだりできます。
| 順位 | 役 | 7 枚で出る確率 |
|---|---|---|
| 1 | ロイヤルストレートフラッシュ同じスートの 10-J-Q-K-AA♠ K♠ Q♠ J♠ 10♠ | 約 0.0032% |
| 2 | ストレートフラッシュ同じスートで数字が 5 枚連続9♥ 8♥ 7♥ 6♥ 5♥ | 約 0.028% |
| 3 | フォーカード同じ数字が 4 枚K-K-K-K-3 | 約 0.17% |
| 4 | フルハウススリーカード + ワンペアQ-Q-Q-7-7 | 約 2.6% |
| 5 | フラッシュ同じスートが 5 枚A♠ J♠ 9♠ 6♠ 2♠ | 約 3.0% |
| 6 | ストレート数字が 5 枚連続(A-2-3-4-5 も可、K-A-2 のようにまたぐのは不可)9-8-7-6-5 | 約 4.6% |
| 7 | スリーカード同じ数字が 3 枚9-9-9-K-3 | 約 4.8% |
| 8 | ツーペアペアが 2 組K-K-8-8-4 | 約 23.5% |
| 9 | ワンペア同じ数字が 2 枚A-A-9-7-3 | 約 43.8% |
| 10 | ハイカード役なし。いちばん大きいカードで比べるA-J-8-5-2 | 約 17.4% |
確率は、手札 2 枚 + ボード 5 枚の 7 枚で、その役がいちばん強い役になる割合です。
同じ役のとき(キッカー・引き分け)
同じ役どうしは、役を作っている数字が大きいほうが勝ちです(K のペアは Q のペアに勝つ)。それも同じなら、役に使っていない残りのカード(キッカー)を大きい順に比べます。
比べるのは選んだ 5 枚だけで、6 枚目・7 枚目のカードは関係ありません。5 枚がすべて同じ強さなら引き分けで、ポットを等分します(スプリットポット)。
スートに強さの順番はありません。♠ のフラッシュも ♥ のフラッシュも、数字が同じなら引き分けです。
どちらも K のワンペア。K-K-Q-9-7 と K-K-J-9-7 を比べて、キッカーの Q が J より強いので A の勝ちです。
ボードだけで A-A-K-K-Q のツーペア。J や 10 は 5 枚に入らないので、2 人とも A-A-K-K-Q で引き分けです。
ポットが割り切れないときの端数のチップは、ボタンの左から数えて最初の勝者に渡すのが一般的です。
オールインとサイドポット
オールインした人は、自分が出した額までしか、ほかの人から受け取れません。それを超えてほかの人たちが賭けた分は、別のポット(サイドポット)に分けます。
いちばん少ない額でオールインした人が勝てるのはメインポットだけです。サイドポットは、その額より多く出した人たちで争います。下の例の B のように、多めの額でオールインした人は、自分が出した額までのサイドポットも勝ち取れます。
例: 3 人でオールインが 2 人
A が 100 でオールイン、B が 300 でオールイン、チップが多い C が 300 までコールしました。
メインポット100 × 3 = 300
- 争う人:
- A・B・C
- 獲得:
- A
サイドポット200 × 2 = 400
- 争う人:
- B・C
- 獲得:
- B
強さが A > B > C なら、A はメインポットの 300、B はサイドポットの 400 を獲得し、C は 0 です。A はいちばん強くても、自分が出した 100 を超えて賭けられた分は受け取れません。
もし C がいちばん強ければ、C がメインとサイドの両方(合計 700)を獲得します。オールインの額が 3 通り以上あれば、同じ手順でサイドポットが 2 つ、3 つと増えます。
初心者がやりがちなミス
1.自分の番の前にアクションする
順番より先のアクションは、前の人の判断に影響するため認められないことがあります。自分の番が来るまで待ちましょう。
2.チップを何回にも分けて出す
「レイズ」と言わずにチップを何回かに分けて出すと(ストリングベット)、最初に出した分だけのコールとみなされることがあります。レイズは先に宣言するか、1 回で出しましょう。
3.ボードの役を自分の役だと思う
ボードに A-A が出ていたら、残っている全員が A のペアを持っています。自分の手札で何が上乗せされているかを見ましょう。
4.スートに強さがあると思う
ホールデムではスートに順位はありません。同じ役で数字も同じなら引き分けです。
5.ショーダウンの前に手札を捨てる
負けたと思って見せずに捨てると、実は勝っていてもポットの権利を失います。迷ったら表向きにすれば、ディーラーが役を判定してくれます。
App · POKER Q'z
ルールを覚えたら、実戦の判断をクイズで練習
POKER Q'z では、実際のハンドの場面を再現したクイズで「ここはコール? フォールド?」を練習できます。基礎は無料で、登録なしでまず解いてみられます。
よくある質問
- ポーカーのルールは覚えるのが難しいですか?
- 基本は「手札 2 枚とボード 5 枚から強い 5 枚を作る」「賭けのラウンドは最大 4 回」「役は 10 種類」の 3 つです。このページの流れに沿って 1 ハンドを追えば、残りは遊びながら覚えられます。
- テキサスホールデムは何人で遊べますか?
- 2〜10 人で遊べます。オンラインでは 6 人卓、ライブでは 9 人卓がよく使われます。2 人だけのときはボタンが SB を出し、プリフロップだけボタンが先にアクションします。
- 手札の 2 枚は必ず使わないといけませんか?
- いいえ。手札 2 枚とボード 5 枚の計 7 枚から、いちばん強い 5 枚を自由に選びます。手札を 2 枚とも使っても、1 枚だけでも、1 枚も使わなくても構いません。
- 同じ役になったらどうなりますか?
- 役を作る数字の大きいほうが勝ち、それも同じなら残りのカード(キッカー)を大きい順に比べます。5 枚すべてが同じ強さなら引き分けで、ポットを等分します。スートに強さはありません。
- オールインした人が勝ったら、ポットを全部もらえますか?
- 自分が出した額までの分だけです。それを超えてほかの人が賭けた分はサイドポットになり、その額まで出した人たちの中でいちばん強い人が獲得します。
- BB はプリフロップでチェックできますか?
- 誰もレイズしていなければできます。ほかの人が BB と同じ額でコールしただけなら、最後にチェックしてフロップに進むか、レイズするかを選べます。
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